17歳の石川遼が自分の力でマスターズ出場をつかみにいく。

　世界ランク66位の石川は4日開幕の国内男子ツアー今季最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップ（東京・東京よみうりCC）に参戦。優勝すれば同ランク50位以内のマスターズ出場権が得られる可能性があり、全力で勝ちに行く。出場選手の同ランクにより各トーナメントでの加算ポイントが異なるため、正確な数値は試合が終わってみないとわからない。だが、出場予定選手を見て試算することはできる。

　今大会は前週までの同ツアー優勝者と賞金ランク25位以内の選手などが出場できるとあって、加算ポイントはまずまずで、優勝なら滑り込みで世界ランク50位以内に入れると見られる。マスターズ出場には前年度末の同ランク50位以内というカテゴリーがあり、この権利を手に入れようと石川は燃えているのだ。

　同ツアー7位タイのバーディ数（275個）を誇り、1ラウンド当たりのバーディ獲得率（3.81）は2位。攻撃型のゴルフを身上とする石川だけに、予選落ちがなく積極的なプレーができる今大会は大歓迎だ。目を輝かせて最終戦に臨む。

　一方、前週のカシオワールドオープンで賞金王を決めた片山晋呉は、今大会が45回目の開催ということで勝つ気満々だ。晋呉という名前を数字に置き換えると“45”になるためこだわりがあり、「45回は俺の大会だから」と早くも優勝宣言が飛び出した。