岩田寛が本領を発揮した。

　米男子ツアー、クォリファイング・スクール（通称Qスクール）のファイナルステージは現地時間5日、カリフォルニア州ラキンタのPGAウエスト、ニクラウス・トーナメントC（JN）、TPCスタジアムC（ST）の両コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日68位タイにつけた岩田（ST）が序盤から3連続バーディを奪うなど快調なゴルフで通算8アンダー。36位タイまで順位を上げてきた。

　初日大きく出遅れて心配された岩田だが、2日目以降、ショット、パットともに本来の調子を取り戻し、2日連続で『68』の好スコア。上位もスコアを伸ばしているため、首位タイとはまだ7打差あるが、残り日数を考えれば挽回は十分可能だ。矢野東や谷原秀人ら海外志向の強い選手たちが、賞金王争いの絡みなどで相次いで挑戦を断念したQスクールに、ただひとり乗り込んだ岩田が来季の出場権をかけた戦いに挑んでいる。

　上位は前日単独トップに躍り出たジェームス・ニッティーズ（豪／ST）と、この日スタジアムCで8アンダー64と爆発したグレン・デイ（米）が通算15アンダーで首位の座を分け合った。2打差の単独3位にジョフリー・シスク（米／ST）。日本でもお馴染みのY・E・ヤン（韓／ST）が通算11アンダーで、全米プロチャンピオンのマーク・ブルックス（米／ST）、ベテランのジョー・デュラント（米／JN）らと並び、11位タイとまずまずのポジションを確保している。

　尚、今大会は6日間108ホールの長丁場で競われる。