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海外男子

タイガー、我慢のゴルフで19位タイ発進

2008年4月11日(金)午前11:00

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 オーガスタの杜でマスターたちの戦いの火蓋が切って落とされた。

 今季メジャー初戦、第72回 マスターズがジョージア州のオーガスタナショナルGCを舞台に、現地時間の10日開幕。年間グランドスラムが期待されるタイガー・ウッズ(米)は第1ラウンド、我慢のゴルフでイーブンパー72にスコアをまとめ、首位に4打差の19位タイからのスタートとなった。

 4アンダー68をマークして首位を分け合ったのは普段から仲の良いジャスティン・ローズ(英)とトレバー・イメルマン(南ア)の2人。ローズは昨季大会でも初日トップ(タイ)に立っている。1打差の3位タイにリー・ウェストウッド(英)、ブラント・スネデカー(米)、ブライアン・ベイトマン(米)が続き、この日16番パー3でホールインワンを達成したイアン・ポルター(英)が2アンダー70でディフェンディング・チャンピオンのザック・ジョンソン(米)らとともに6位タイにつけた。

「いいパットを打っているんだけれどね。でも1つも入ってくれなかった」と言うのはスタートダッシュならなかったタイガー。この日は12番までスコアカード通りのプレーが続くと、13番パー5では「今日イチ」と言う4番アイアンのセカンドショットが皮肉にもグリーンをオーバー。厄介なライにつかまり、寄らず入らずのボギーとなった。「残り214ヤードを4番アイアンのドローで狙って完璧なショットが打てたのに。落ちた場所が悪過ぎたね」と悔しがった。

 それでも「イーブンパーは十分戦える位置。コース的にはバーディを量産するというより、耐えて凌ぐ全米オープンの雰囲気に似ている。でも週末の天気を考えるとコンディションはさらに難しくなるはず。そういうトーナメントは僕は好き」と余裕をのぞかせた。結局第1ラウンドはノーバーディに終わったが、15番パー5ではグリーンサイドから絶妙のアプローチでチップインイーグルを奪い“タイガーらしさ”を発揮。本命が本気になるのはこれからだ。

 一方、昨年も第2ラウンドまでトップを守りながら優勝できなかったローズは「いつもここでは初日、いいスコアが出るんだ」と、首位タイにも浮かれた様子はない。この日も4番までに2ボギーを叩きながら、6番から4連続バーディでリーダーボードを駆け上がり「出だしが悪かったから、かえって目の前のプレーだけに集中できた。スコアのことを考えなかったのが良かったのかも」とこの日のラウンドを振り返った。昨年欧州ツアーの賞金王に上り詰めたヨーロッパ若手の星も、もう27歳。そろそろビッグタイトルが欲しい頃だ。

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