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P.ミケルソン逃げ切りV!タイガー失速6位タイ

2009年11月9日(月)午前9:49

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 フィル・ミケルソン(米)がライバル対決を制し初代チャンピオンに輝いた。

 今年からWGCシリーズのイベントとなったHSBCチャンピオンズは、中国・上海、シャーシャン・インターナショナルGCを舞台に現地時間の8日、最終ラウンドを終了。世界ランク1位のタイガー・ウッズ(米)、ニック・ワトニー(米)とともに最終組で回った同ランク2位のミケルソンが3アンダー69にスコアをまとめ、通算17アンダーで逃げ切って優勝を飾った。今季ミケルソンはWGCで2勝目。年間4勝は自己最多勝利タイで、エイミー夫人の乳がんが発覚した今季は、成績の面では自身にとって最高のシーズンとなった。

 1打差の2位にはコースレコード(タイ)の9アンダー63と爆発したアーニー・エルス(南ア)が食い込み、通算15アンダー3位にライアン・ムーア(米)、4位(通算14アンダー)にやはり『63』を叩きだした20歳のローリー・マッキルロイ(北アイルランド)が入った。

 チャージが期待されたタイガーは4番で痛感のダブルボギーを叩いて失速。前半1バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの3オーバーで早々と優勝戦線から脱落してしまう。しかし9番から3連続バーディを奪って持ち直し、最終18番で第2打を池に入れてボギーを叩いたものの、イーブンパー72でフィニッシュ。ミケルソンに5打差の通算12アンダー6位タイで4日間の競技を終了した。

「決して安心できる内容じゃなかったけれど、16番のパーパットをねじ込んだとき“チャンスがある”と確信した」とミケルソン。エルスが17番までに10アンダーと猛烈な追い上げを見せたため、終盤1つでもボギーを叩けば命取りになっていたところ。16番ではグリーンサイドからの第2打でまさかのダルマ落としを演じる大失態。しかしおよそ5.5メートルのパーパットを気合いで決めて派手なガッツポーズを繰り出すと、続く17番でおよそ3.5メートルのバーディパットを沈めて勝利を手元に引き寄せた。

 最終日最終組でタイガーと対戦してミケルソンが勝ったのはこれが初めて。タイガーのライバルの座はまだまだ若手には譲れない、ということなのだろう。

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