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国内男子

谷口5年ぶり栄冠! 国内賞金王レースを振り返る

2007年12月23日(日)午後0:10

 本命の片山晋呉を振り切って、谷口徹が5年ぶり2度目の賞金王に輝いた07年国内男子ツアー。2強の存在感が際立った1年でもあった。

 最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップで優勝すれば、青木功、尾崎将司に並ぶ4年連続賞金王の快挙を成し遂げるチャンスが残されていた片山。第1、2ラウンドとトーナメントを引っぱり、意地を見せたが第3ラウンドにまさかの失速。終わってみれば15位タイの平凡な成績で、日本シリーズで2位に食い込んだ谷口に約3,000万円の差をつけられランク2位に甘んじた。

 片山に替わり主役の座に就いたのが谷口。5年前の02年、初めて賞金王に輝いたのと時を同じくして頭部の血管腫を発症、病床で自らの栄冠を伝え聞き「うれしくも何ともなかった。あのときはゴルフどころか、死ぬかもしれないという恐怖でいっぱいだった」と語っていた谷口は、今回、元気な姿で文句なしで2度目の賞金王に輝き「ゴルフができる喜びを噛み締めている」と感無量の表情を浮かべていた。

 しかし5年前の賞金王のときも女子の不動裕理に獲得賞金額では上を行かれ、「不動さんには負けたけど、片山クンには勝った」と軽口を叩いたことがある谷口。今回もあわや上田桃子を下回る危機に見舞われながら、土壇場で1億7,000万円の大台に乗せて上田の獲得賞金額を超え、男子の面目をかろうじて保った。

 同ランク3位にはシーズン終盤の三井住友VISA太平洋マスターズで最終ホール、劇的イーグルを奪って優勝。その勢いのまま日本シリーズ最終日に『61』のコースレコードをマークして勝ったブレンダン・ジョーンズ(豪)が入り、4位に谷原秀人、5位に近藤智弘が食い込んだ。

 来季期待されるのは、ツアー参戦5年目にして自己ベストの賞金ランク14位に入った宮里優作。アマチュア55冠の怪物も、プロ入り以来未だ優勝がなく、周囲はもちろん本人が一番悔しい思いをしてきた。しかし今秋、かねてから交際していた紗千恵さんと入籍。伴侶を得たことでやる気に一層火がついた。今季も日本プロやブリヂストンオープンなどで優勝争いを演じており、初勝利に手が届くところまでやってきている。08年は賞金王争いに割り込むような飛躍が期待される。

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