試練の年の経験を2012年どう活かす? ?石川遼?
2011年12月31日(土)午後3:30
- この記事のキーワード
アマチュア時代から人々の想像を超える活躍で結果を残してきた石川遼。しかし2011年は彼にとって試練の年となってしまった。
国内 男子ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップで単独3位とまずまずの滑り出しを見せた石川だが、5月のとおとうみ浜松オープンではツアー優勝経験のない小林 正則にプレーオフで敗れ単独2位。長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメントとVanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメントでそれぞれ2位(タイを含む)と健闘するも優勝には手が届かない。
夏場以降はさらに調子を落としキヤノンオープンではトップタイから最終日をスタートさせながら最終的には5位タイに沈むなど、結局シーズン未勝利に終わってしまった。
2年ぶり賞金王の夢も叶わず、年内のすべての日程をこなした時点で世界ランクはトップ50圏外の51位に後退。来季マスターズ(現地時間2012年4月5?8日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)への切符を確定させることは出来なかった。
それでもツアー仲間や解説者たちに聞くと「あのゴルフの調子でよくあれだけの成績を残せるものだ」と感心する声が。「ショットの調子が悪いのは誰の目にも明らか。それでも上位で戦っているのだから逆に凄い」というのだ。
たとえば三井住友VISA太平洋マスターズの最終日。連覇が絶望的な状況の中、17番パー3でホールインワンを達成し、ファンを熱狂の渦に巻き込むところなど、やはり“持ってる”と言わざるを得ない。
ザ・プレジデンツカップでの風格溢れる戦いぶり然り。石川は間違いなく日本が誇るトッププロのひとりなのだ。
2012年は米男子ツアーのソニー・オープン・イン・ハワイ(1月12?15日/ハワイ、ワイアラエCC)でシーズンをスタートさせる石川。「20歳でマスターズ優勝」の目標をかなえるべく、まずは世界トップ50に返り咲いてゴルフの祭典への出場権の確保を目指したい。