K.スタンレー自滅、B.スネデカーが大逆転V! 石川は13位タイ
2012年1月30日(月)午前11:21
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最終ホールを3打リードで迎えたカイル・スタンレー(米)が、完全優勝を目前にしてまさかのトリプルボギーを叩き、ブラント・スネデカー(米)に逆転優勝をさらわれた。
米男子ツアー今季第4戦、ファーマーズ・インシュランス・オープンは現地時間29日、カリフォルニア州トリーパインズGC、サウスCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。後続に5打差の単独トップからスタートしたスタンレーに、この日5アンダー67をマークしたスネデカーが土壇場で追いつき、決着はプレーオフにもつれ込んだ。
迎えたサドンデス2ホール目。16番パー3でティーショットをグリーンオーバーさせ、難しいアプローチを残しながらパーで凌いだスネデカーに対し、スタンレーは距離のないパーパットを外して万事休す。昨年11月に右でん部の手術を受け、復帰したばかりのスネデカーにツアー通算3勝目が転がり込んだ。
前半はスタンレーの楽勝ペースだった。初日から首位を走った好調さそのままに出だしの1番、2番で連続バーディを奪うなどフロント9を3アンダーで折り返し、圧倒的優位に立つ。ところが11番で短いパットを外してボギーとしてから歯車が微妙に狂い出す。スネデカーに3打差をつけて迎えた最終18番パー5、セカンドを刻み第3打勝負のつもりが、池越えの65ヤードを一旦グリーン手前に乗せながらもボールが傾斜を下り池につかまる痛恨のミス。さらに5打目がグリーン奥まで飛び、6打目も寄せ切れず、7打目の1メートルの下りラインもカップを外れまさかのトリプルボギー。あっという間に3打のリードを吐き出した。
勝ったスネデカーも「まさかプレーオフになるとは、それを聞いて体が震えた」と言うが、失うものがない者の強みか、プレーオフでは終始落ち着いたプレーでツアー2年目のスタンレーを一蹴した。
その他、通算14アンダー単独3位にジョン・ロリンズ(米)が入り、通算12アンダー4位タイに昨季のフェデックスカップ王者ビル・ハース(米)とキャメロン・トリンガル(米)。前日4位タイと健闘していたベ・サンムン(韓)は、後半の12番から7ホールで5つボギーを叩く乱調で6オーバー78と崩れ、通算6アンダー33位タイと不本意な成績に終わっている。
一方、11位タイからスタートした石川遼は1イーグル、2バーディ、4ボギーのイーブンパー72にとどまり、トップ10入りにあと1打足りない通算9アンダー13位タイで4日間の競技を終えた。
尚、今田竜二は予選で姿を消している。