好調M.クーチャー奪首! 石川は59位タイで予選通過
2013年6月2日(日)午前10:35
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強風の難コンディションにディフェンディング・チャンピオンのタイガー・ウッズ(米)を含む多くのプレーヤーがスコアを落とす中、今季好調なマット・クーチャー(米)が前週に続き優勝争いを引っ張る展開となっている。
歴代最多のメジャー18勝を誇るジャック・ニクラウス(米)がホストを務める米男子ツアー、ザ・メモリアル・トーナメントは現地時間1日、オハイオ州のミュアフィールド・ビレッジGCを舞台に日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。4位タイからスタートしたクーチャーが5バーディ、3ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算8アンダーとしてトーナメントをリードした。
前週のコロニアルでも3日目を終え単独首位に立っていたクーチャー。最終的にはブー・ウィークリー(米)に逆転され単独2位に甘んじたが、今季はすでにWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権で1勝を挙げておりベスト10入りは5回を数える。目下賞金ランク、フェデックスカップポイントランクともに3位と絶好調。最終日は2ストロークのアドバンテージを活かし今度こそシーズン2勝目を奪いたい。
2打差の2位タイにケビン・チャペル(米)、カイル・スタンレー(米)が続き、通算5アンダー4位タイにビル・ハース(米)、ジャスティン・ローズ(英)ら。マスターズチャンピオンのアダム・スコット(豪)とチャール・シュワーツェル(南ア)が通算4アンダー7位タイの好位置をキープしている。
好調なクーチャーとは対照的だったのが連覇を目指していたタイガー。「タフな1日だった。最初から最後まで苦しんだ」と本人が言う通り、10番スタートの前半、12番パー3でティーショットがグリーン手前のバンカーのさらに手前の厄介なライにつかまり、アプローチはグリーンの淵に乗せるだけ。そこからスリーパットしていきなりダブルボギーの洗礼を受ける。さらに15番パー5でもダブルボギー、17番でボギー、18番ではまさかのトリプルボギーを叩き前半だけで8つスコアを落とすと、後半に3バーディを奪ったものの焼け石に水。上がり4ホールで2つボギーを叩き7オーバー79の大乱調。キャリア2番目のワーストスコアで通算8オーバー69位タイへと大きく後退した。
前日は「まだ(逆転の)チャンスはある」と強気だったタイガーも過去の平均スコア69.63をマークしていた得意のコースで、ワーストスコアを4打更新すると「予想不能の突風の中で苦しんだのは自分だけじゃなかったはず。ミスもあったがそれ以上に悪い意味で風の影響を受けた」と意気消沈。言葉少なに会場を後にした。
またカットラインぎりぎりながら6週連続で決勝ラウンド進出を決めた石川遼は3バーディ、2ボギー、1トリプルボギーの2オーバー74とスコアを伸ばせなかった。しかしフィールド全体が低調だったため通算5オーバーは9ランクアップの59位タイに浮上。タイガーだけでなく通算6オーバー64位に低迷するローリー・マキロイ(北アイルランド)よりも上の順位につけている。