国内男子ツアーの新規トーナメント、キヤノンオープン（神奈川・戸塚CC）は11日、第3ラウンドの競技を終了。4アンダー68で回った石川遼が、通算5アンダーで前日の35位タイから16位タイにジャンプアップした。上位は6アンダー66をマークした藤田寛之が通算12アンダーで単独首位。2打差の2位でこの日7アンダー65と爆発した宮里優作が追っている。

　4試合ぶりに予選を突破した石川がムービンデーの第3ラウンド、持ち前の攻撃的なゴルフを披露した。前半を2バーディ、1ボギーで回ると、後半も12番と14番でバーディ。15番でスコアを1つ落としたが、16番パー5で3打目を直接沈め、イーグルを奪取した。1イーグル、4バーディ、2ボギーの4アンダー68でフィニッシュし、選手会長の宮本勝昌らと同じ通算5アンダー16位タイ。最終日もスコアを伸ばし、1つでも順位を上げていきたい。

　また、通算25勝の永久シード獲得にあと1勝の片山晋呉は通算5アンダー6位タイでスタートし、前半を1バーディでハーフターン。後半は2バーディ、1ボギーでラウンドし、2アンダー70で通算7アンダー7位タイ。リーダーボードの最上段まで5打差と逆転Vは厳しい状況に追い込まれた。しかし、最後まであきらめずにチャージをかけ、栄冠を目指す。

　その他、通算8アンダー3位タイに前日トップの桑原克典、手嶋多一、清田太一郎、白佳和の4人。現在賞金ランク3位の矢野東は片山と同じ7位タイ、前週優勝の武藤俊憲は通算3アンダー29位タイにつけている。通算2アンダー36位タイに昨季賞金王の谷口徹、丸山茂樹。同ランク1位の谷原秀人は4オーバー76とスコアを崩し、通算イーブンパーで前日の10位タイから52位タイに後退した。