マスターズ開幕! 松山14位タイ好発進、石川は73位タイ
2012年4月6日(金)午前9:00
松山英樹がアマチュアながら大舞台で最高のプレーを見せた。
ゴルフの祭典マスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)は現地時間5日、第1ラウンドの競技を終了。2年連続出場を果たした松山が3バーディ、2ボギーの1アンダー71でプレーし、首位と4打差の14位タイと最高のスタートを切った。
松山は1番でフェアウェイの中央からピン横2.5メートルにつけてバーディを奪取すると、3番でボギーを叩くも、9番ではスーパーショットを披露してこの日2つ目のバーディ。バックナインに入ってからは、忍耐強くスコアカード通りのプレーを続け、17番でようやくバーディを奪ってこの時点で3位タイにつけた。
最終18番はフェアウェイからの第2打を右のパトロンの中に打ち込んでボギーとしたが、それでも1アンダー71。昨年に続くローアマ獲得と来年の出場権が得られる16位以内という目標どころか、優勝すら狙える14位タイでフィニッシュし注目を集めた。
だが、相変わらず本人は「良いスコアが出せて嬉しい。でもまだ上達しなければならないことがたくさんある」と謙虚なコメント。それでも同じ組で回ったトム・ワトソン(米)に臆することなく堂々とプレーし、パー3以外の14ホール中12ホールでフェアウェイをキープ。長いショットも、オーガスタではカギを握るパットを含めたショートゲームも世界に通用することを証明した。
一方、小学生の時の作文に書いた「20歳でマスターズ優勝」という大目標に向けてスタートした石川遼は、1番からティーショットを左に曲げてボギーを叩く苦しいスタート。続く2番パー5でも右手前6メートルから3パットするボギーを叩いてしまう。5番でようやく最初のバーディが来たが、9番をボギーとして2オーバーで前半折り返す。
後半に入り12番でティーショットを池に入れてダブルボギーを叩くも、13番パー5でバーディ、14番で7メートルのロングパットを沈め連続バーディを奪う。一気に波に乗りたいところだったが、雨を予感させる風が強くなり始めた15番パー5で3パットボギーを叩くと、最終18番でもパーパットがカップに蹴られてボギー。結局4オーバー76でホールアウトし、73位タイと優勝どころか予選通過すら危ぶまれる初日となってしまった。
「かなり緊張はありました。でもスイングはそう悪くないし、パットも悪いわけじゃなくてその日の調子次第。明日頑張ります」と、前向きな気持ちで巻き返しを狙う。
尚、世界ランキング3位のリー・ウェストウッド(英)が5アンダー67で単独首位に立っている。