D.ジョンソン故障乗り越え復活V! 石川38位タイで終戦
2012年6月11日(月)午前7:49
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3か月クラブさえ振れず故障に苦しんだダスティン・ジョンソン(米)が、復帰2戦目で劇的な逆転優勝を飾った。
現地時間10日に行われた米男子ツアーのフェデックス・セントジュード・クラシック最終ラウンド(テネシー州、TPCサウスウインド)は、5打差に30人がひしめく混戦の中、上がり3ホールで2バーディを奪ったジョンソンが4アンダー66をマーク。通算9アンダーとして後続に1打差をつけ逆転で今季初優勝を飾った。
アクシデントに見舞われたのは3月。自宅でジェットスキーを持ち上げようとして右腰の筋肉を負傷し、以降3か月試合から遠ざかり、ようやく試合に戻って来たのが先週のザ・メモリアル・トーナメント。復帰戦で19位タイとまずまずの成績を残すと、2試合目で早くも完全復活をアピールする逆転優勝を遂げた。
「これだけ長いこと休んだ後だからね。本当に気分が良い」と病み上がりのツアー通算6勝目に感激の面持ちのジョンソン。1打差の4位タイからスタートしたこの日、多くの選手が入れ替わり立ち代わりトップに立つ中、終盤の2連続バーディ(16番&17番)で頭ひとつ抜け出しそのまま先頭でゴールすると「16番と17番のバーディは大きかった。肝心なところでパットが決まってくれた」と勝因を口にした。
これでジョンソンはタイガー・ウッズ(米)以来となる、デビューから5シーズン連続、毎年1勝以上を挙げたことになる。次週はいよいよ今季メジャー2戦目の全米オープン(現地時間14?17日/米カリフォルニア州、オリンピックC)。誰もが欲しいタイトルだが、ツアー屈指の飛ばし屋ジョンソンも本命に名乗りを挙げた。
その全米オープンで連覇を狙うローリー・マキロイ(北アイルランド)はジョンソンと同じ4位タイからスタートし、バーディならプレーオフ進出もあり得た最終18番で痛恨のダブルボギーを叩いて1アンダー69止まり。通算6アンダーでルーキーのノ・スンヨル(韓)、ロバート・アレンビー(豪)らと並び7位タイに終わっている。
その他上位陣は、ジョンソンに1打差の単独2位にジョン・メリック(米)、通算7アンダー3位タイにデービス・ラブIII(米)、チャド・キャンベル(米)らが入った。
前日スコアを落とした石川遼は出だしの10番でいきなりボギーを叩いたが、15番でバーディを奪い返しパープレーで前半を折り返すと、後半3番で2つ目のバーディ。4日間を通してもっともショットに安定感を見せたこの日は2バーディ、1ボギーの1アンダー69でホールアウト。通算1オーバーにスコアを戻し、前日より8ランクアップの38位タイで終戦した。
尚、今田竜二は決勝ラウンド進出を逃している。