武藤、3打差6位タイ好発進! 石川は115位タイ出遅れ…
2012年7月20日(金)午前6:55
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武藤俊憲がメジャーの舞台で素晴らしいスタートを切った。
第141回全英オープン(英国、ロイヤルリザム&セントアンズGC)は現地時間19日、第1ラウンドの競技を終了。6アンダー64でプレーしたアダム・スコット(豪)が単独首位に立つ中、5年ぶり3度目の出場となる武藤が3アンダー67でラウンドし、タイガー・ウッズ(米)、アーニー・エルス(南ア)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)、ブッバ・ワトソン(米)らメジャー王者たちと並ぶ6位タイにつけた。
武藤は先月行われた国内男子ツアー、?全英への道? ミズノオープン最終日に9アンダー63をマークし、2位タイに入って大一番への切符を勝ち取った。過去2回の出場はいずれも予選落ちを喫しているが、3度目はどこまでやれるのか。この日5バーディ、2ボギーで難コースを切り抜けた粘り強さで明日以降もプレー出来れば、上位に食い込むチャンスはあるに違いない。
大会初出場のルーキー藤本佳則は、世界ランクNo.3のリー・ウェストウッド(英)、マスターズ王者ブッバ・ワトソン(米)との組み合わせに「緊張した」と語ったが、1オーバー71で54位タイにしがみついた。1番のティーショットを右のバンカーに入れてボギースタートとなったが、その後は粘りのプレーで5バーディ、4ボギー、1ダブルボギーでホールアウト。初出場、初の予選突破に向けて「2日目は日本と変わらないようにプレーしたい」と笑顔を見せた。
石川遼はメジャーの難しさを思い知らされるラウンドとなった。3番ボギーのあと、4番で10メートルを沈めるバーディを奪いガッツポーズ。その後6番で再びボギーを叩いたが、9番、10番で長いバーディパットを沈めて1アンダーとする。しかし、全英オープンの舞台は甘くはなかった。14番でティーショットを左ラフに入れてボギーを叩くと、まさかの上がり5ホール連続ボギーで4オーバー74。「前半のショットがギリギリで危ないとは思っていた。後半のティーショットがバンカーに入ったりブッシュに入ったりしてボギーにしてしまった」と悔しそうな表情を隠そうともしなかった。115位タイの下位に沈んだが「やるべきことはわかっているので明日は大丈夫だと思います」と、気持ちを切り替えた石川の巻き返しに期待したい。
その他の日本勢は、谷口徹、小田孔明が2オーバー72で80位タイ、藤田寛之が6オーバー76で143位タイ、高山忠洋、市原弘大が7オーバー77で150位タイと、いずれも苦しい初日となっている。