石川、シード権を巡る厳しい戦い続く
2013年7月8日(月)午前9:22
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米男子ツアーのザ・グリーンブライヤー・クラシック(ウェストバージニア州、ザ・オールド・ホワイトC)で石川遼が今季8度目(国内男子ツアーは除く)の予選落ちを喫した。
大会前の賞金ランクが145位、フェデックスカップポイントのランキングが155位だから、次週はここからさらに順位が下がることが予想され、上位125位までに与えられる来季のシード権は未だ確定できていない。
スポット参戦を重ねて賞金を稼ぎ、Qスクール(プロテスト)免除で今季アメリカ挑戦を敢行した石川だが、ここまでの戦いは本人が思っていた以上に苦戦の連続だ。シーズン初戦から3試合連続で予選落ちを喫すると、昨年単独2位に食い込んだプエルトリコ・オープンでも39位タイとふるわず、これまでの最高位は5月に行われたHPバイロン・ネルソン選手権の10位タイ。それが石川にとってシーズン唯一のベスト10フィニッシュである。
本人も周囲も米ツアーで戦う厳しさはある程度覚悟していたに違いない。だがここまで結果が出ないのは想定外だったのではないだろうか。石川が低迷している間、次々と10代の注目株がツアーを賑わし、かつて“スリーR(石川、ローリー・マキロイ、リッキー・ファウラー)”と騒がれたのが遠い昔のようでもある。
だが今週ザ・グリーンブライヤー・クラシックに出場し63歳にして予選をクリアしたトム・ワトソン(米)はこう石川を弁護する。
「今年は彼にとって新しいことの連続。毎週まったく知らないコースでプレーするのだから大変だ。来年はコースの攻略法もわかってくるだろうし少しラクになる。ツアーにとけ込むのに普通は3年かかる。早急に結果を求めないことだね」
来年アメリカでプレーを続けるため、石川のシードを目指す戦いは続く。