石川3試合連続トップ10入りで来季シード確定
2013年9月30日(月)午前10:25
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3試合連続トップ10入りで総合順位13位とした石川遼が来季のシード権を決めた。
米男子ツアーとウェブ・ドットコム・ツアー(下部ツアー)の入れ替え戦である“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”最終戦、ウェブ・ドットコム・ツアー選手権(フロリダ州、ダイズ・バレーC)は現地時間29日、最終ラウンドの競技を終了。3日目を終え10位タイにつけた石川は、この日1イーグル、3バーディ、4ボギーの1アンダー69にスコアをまとめ、通算6アンダー8位タイで終戦。入れ替え戦4試合を終え、総合ランクは前週の10位から13位に落としたものの、来季のレギュラーツアー出場権をしっかりとキープした。
石川の長く厳しいシーズンがようやく終わりを告げた。出だしの1番パー5でバーディ、3番のパー4でバンカーからの第2打を直接カップに沈めてイーグルを奪ったときには、優勝戦線に割って入ろうかという勢いがあった。ところが、6番でワンピンのパーパットを決めきれずにボギーを叩くと、3日間ボギーの鬼門8番パー4でティーショットを曲げてボギー。9番では3パットのボギーと序盤の貯金を吐き出してしまう。しかし、10番ではラフからピンそばにピタリと寄せてバーディ。我慢のゴルフで後半を1アンダーにまとめトップ10圏内を確保した。
シード獲得にホッとした表情を見せながらも「3日間良かったパットのタッチが今日は合わなくて残念。不完全燃焼の部分もある」と課題が見つかったことを打ち明けた石川。それでもトップ25以内に入らなければシードが獲れない4試合のサバイバルレースのうち3試合でベスト10入りしたのは大きな収穫だ。2週間後の新シーズンでも好調を維持してスタートダッシュを仕掛けたい。「こんなところでもがいていてはいけない」という言葉に実感を込めた石川の来季の戦いに注目だ。
優勝はチェッソン・ハドリー(米)で通算10アンダー。2打差の2位タイに食い込んだジョン・ピーターソン(米)が4試合連続トップ5入りして総合順位1位(総合優勝)となりフルシード権を獲得。同じく2位(タイ)にスコット・ガーディナー(豪)、バード・フリッチェ(カナダ)、ブレンドン・トッド(米)が食い込んだ。
しかし、レギュラーツアー優勝経験のあるロッド・パンプリング(豪)、チャド・キャンベル(米)、ポール・ゴイドス(米)、欧州ツアーの雄ロバート・カールソン(スウェーデン)らがシード権を失っている。