プレーオフ進出へのサバイバル・最終戦が開幕! 石川、今田も参戦
2012年8月16日(木)午前11:30
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プレーオフシリーズ出場を狙う男たちのサバイバルゲームが幕を開ける。
現地時間16日開幕の米男子ツアー、ウィンダム選手権(ノースカロライナ州、セッジフィールドCC)は同ツアーのレギュラーシーズン最終戦。今大会終了後のフェデックスカップポイントランク125位までが、次週から4試合続くプレーオフシリーズの第1戦、ザ・バークレイズ(23?26日/ニューヨーク州、ベスページ・ステートパーク)に出場できるとあって、ボーダーライン上の選手たちが必死の戦いを繰り広げる。
現在フェデックスカップポイントランク126位にいるのがブレンダン・スティール(米)だ。「僕にとってプレーオフは今週から始まっているようなものさ」とコメント。必死の戦いを一言で表現して見せた。また、同ランク128位のヒース・スローカム(米)は、3年前にはギリギリの位置にいながらプレーせずに自宅で待機。結果的に124位でプレーオフシリーズの出場権を獲得した経験があるが、今回はプレーすることを選択している。
また、2009年全米プロゴルフ選手権王者でありながら現在同ランク129位のY・E・ヤン(韓)は、同130位のゲーリー・ウッドランド(米)、同ランク137位のジョン・デイリー(米)と予選ラウンドを同じ組で回る。お互いのプレーを気にしつつも、集中しなければならない油断の許されない戦いとなりそうだ。
現在、米ツアー賞金ランキング182位(17万7,903ドル)でプレーオフシリーズ進出はおろか、来季の出場権獲得も危ぶまれる今田竜二も厳しい戦いが強いられているが、今ひとつ元気がない。シーズン序盤から抱える手首の故障が尾を引いており「少しずつマイナス思考になっている」と、打ち明ける。先月のトゥルー・サウスクラシックで10位タイとシーズン最高の成績を挙げたが、その後2試合は予選落ち。それだけに、丁寧なゴルフで必死に食らいついていくしかなさそうだ。
また、来季の米ツアー出場権を確定させるべく同ツアーで参戦を続けている石川遼は、これが連戦最後の5試合目。現在の獲得賞金は87万1,050ドル(約6,900万円)で、目標とする90万ドル突破まではあとわずか。そのため「陸上で400メートルや1,500メートルで勝ち目の低い選手が、最初から全力で飛ばして最後は気力勝負に持ち込むような感じ」と、スタートダッシュで一気に上位に入ることを目論んでおり、初日から目が離せない。
プレーオフシリーズ進出争いとは別に、今季全米オープン王者ウェブ・シンプソン(米)、2008年の本大会優勝者で過去5年間で他にトップ5が2回とここを得意とし、先週の全米プロ予選ラウンドをリードしていたカール・ペターソン(スウェーデン)、ライダーカップ米国チーム主将のデービス・ラブIII(米)が同じ組でプレーするのも興味深い。