連覇狙うW.シンプソンが急浮上! 今田47位タイ、石川は予選落ち
2012年8月18日(土)午前9:45
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ディフェンディング・チャンピオンのウェブ・シンプソン(米)が7バーディ、ノーボギーの猛攻で急浮上。連覇に向け絶好のポジションをキープした。
米男子ツアー、レギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権(ノースカロライナ州、セッジフィールドCC)は現地時間17日、第2ラウンドの競技を行い、午後5時過ぎに雷雲が近づいたためおよそ1時間半の中断を挟んだが、全員がホールアウトした。
予選ラウンドを単独トップでクリアしたのはこの日8バーディ(ノーボギー)を奪ったジミー・ウォーカー(米)で通算12アンダー。さらにウォーカーと同じ8位タイからスタートしたシンプソンが『63』の猛攻で通算11アンダーとし、首位に1打差の単独2位に浮上した。
その他、通算10アンダー3位タイにセルヒオ・ガルシア(スペイン)、ティム・クラーク(南ア)、ハリス・イングリッシュ(米)の他、初日のトーナメントリーダーであるカール・ペターソン(スウェーデン)が続き、通算9アンダー7位タイに期待の若手バド・コーリー(米)とマット・エブリー(米)の2人がつけている。
単独2位に浮上したシンプソンは「内容的には昨日と変わらなかったけれど、今日はパットが入ってくれた。こういうトリッキーなコースでノーボギーのゴルフが出来たのは満足」と納得の表情を浮かべた。予選ラウンドでは、自力で出場を決めているライダーカップ(現地時間9月28?30日/イリノイ州、メディナーCC)の米チーム主将、デービス・ラブ?(米)と同組だったため「どういう気持ちで向き合うべきか、心構えなど色々なことを話せた」とおよそ1か月後に迫った欧米チーム対抗戦に向けても準備に余念はない。
しかし当面の目標はやはり今大会での連覇。「良いショットをたくさん打って、良いパットをたくさん決めたい」と週末に向け決意も新たに前を向いた。
一方、単独トップに立ったウォーカーはノーボギーの快調なゴルフにも「退屈なゴルフをしてしまった」と浮かぬ顔。「ティーショットはトラブルを避けるため5番ウッドを多用した。一緒に回ったJ.B.(ホームズ)みたいにドライバーを振り回してギャラリーを喜ばせたかったけれど、コースを攻略するための作戦だから仕方ない。でも5番ウッドじゃ迫力がないし、見ている側はつまらなかったのでは?」と気遣いを見せた。それでも8バーディ、ノーボギーの内容は十分鑑賞に値する。連覇を狙うシンプソンにとってもウォーカーは手強い存在になりそうだ。
日本勢は4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー70で回った今田竜二が通算3アンダーとし、初日の20位タイから47位タイに順位を落としながらも予選をクリア。しかし期待の石川遼はカットラインに1打足りず無念の予選敗退となった。10番スタートの後半、5番パー5でイーグルを奪って予選通過圏内に浮上したが、続く6番で痛恨のボギー。1オーバー71を叩き、通算イーブンパー78位タイに終戦している。