松山英樹が3年連続のマスターズ出場を目指して米ツアーに乗り込む。

　現地時間10日に開幕する米男子ツアーのフルフィールド初戦、ソニー・オープン・イン・ハワイ（ハワイ、ワイアラエCC）には4人の日本勢が出場するが、中でも注目したいのが東北福祉大3年の松山だ。

　アジア・アマチュア選手権連覇を果たし2年連続でオーガスタナショナルGCの地を踏んだ松山だが、3連覇を目指した昨年は首位と5打差の単独4位に終わった。全米アマチュアゴルフ選手権でもあっさり敗れたため、当然、今季のマスターズには今のところ出られない。つまり現在の松山にとって3年連続で4月の大一番に立つためには、それまでの米ツアーで優勝するしか方法がないということになる。

　日本ではすでに一昨年の三井住友VISA太平洋マスターズで優勝。その実力を証明している松山だが、米ツアーとなるとレベルが違う。それでもフルフィールド初戦で米本土からは遠いハワイが舞台の今大会は、選手の格がやや落ちることもあり、チャンスは十分。落ち着いて自分のゴルフをしっかりすれば、3度目のオーガスタ行きも夢ではないと意気込んでいる。

　また、昨季、賞金ランキング181位でついにシード落ちしてしまった今田竜二も参戦。QT（クォリファイング・トーナメント）もセカンドステージで棄権したため、出られる試合はごく限られる。少ないチャンスを生かすには経験を生かしつつ、攻めのゴルフを繰り広げるしかないのだが……。

　2013年度から日本ツアーの選手会長に就任することが決まっている池田勇太、かつて米ツアーを主戦場にしていた谷原秀人も参戦。コンディションの変わりやすいハワイで、今季を占う。