松山英樹の口からマスターズ優勝宣言が飛び出した。

　現地時間10日開幕のゴルフの“祭典”マスターズ（ジョージア州オーガスタナショナルGC）を前に注目選手たちの公式記者会見が行われ、日本勢として唯一出場する松山もこの場に臨んだ。ここで飛び出したのが「It’s trying to win the Tournament（優勝を目指す）」という一言だ。

　アジアアマチュア選手権優勝で初出場した2011年には27位タイでローアマを獲得。日本人として初めてマスターズ表彰式に臨んだ。翌12年はアジアアマ連覇で2度目の出場を果たしたものの、今度は最終日に「80」と崩れて54位タイに終わり悔し涙を流している。13年は出場権を逃したが、この年の4月にプロ転向。国内男子ツアー史上初のルーキー賞金王となり、全米オープン、全英オープンと2つのメジャートーナメントでトップ10入りするなど実力を蓄えた。

　世界ランキング50位以内の資格で臨む3度目のマスターズはプロとして初めての挑戦だ。「これまで2回出場して1度はローアマになれたのはラッキーだった。でも、今回は違う気持ちで来ている。プロとして出場するので違う緊張感がある。プロとしてベストを尽くしたい」と、通訳を通して意気込みを語った。

　今季は米男子ツアーを主戦場に9試合に出場、うち2試合でトップ5入りを果たしている。気になるのは左手親指付け根の故障だが、約1か月間の休養と調整で万全を期して大舞台に臨んでいるだけに日本人初のグリーンジャケットに向けてしっかりとターゲットを絞っている。