松山英樹が元世界ランキングNo.1を激戦の末下した。

　世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズのWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権が現地時間19日、アリゾナ州のザ・ゴルフクラブ at ダブマウンテンを舞台に開幕。1回戦で2010年全米プロゴルフ選手権チャンピオンのマーティン・カイマー（独）と対戦した松山は、1番バーディのカイマーに先手を取られたものの落ち着いて自分のプレーを続けた。

　試合は序盤から一進一退の攻防。2番パー5でバーディを奪い追いついた松山は、4番バーディで1アップ。しかし、直後の5番でボギーを叩いてしまい、オールスクエアとなる。その後、7番バーディのカイマーに再びリードを許したが、8番パー5のバーディですぐに取り返して再びオールスクエア。9番は揃ってバーディと互いに一歩も譲らないままバックナインに突入した。

　後半は10番バーディのカイマーにまたしても先んじられるが、11番は揃ってバーディ。14番のバーディでまたしてもオールスクエアに戻した。フォローの15番ではティーショットをグリーン手前まで運ぶと、3メートルのフックラインを沈めてバーディ。似たような場所からオーバーさせて、パーだったカイマーから1アップのリードを奪う。

　そして迎えた17番。フェアウェイからピン手前5メートルに確実に2オンさせた松山に対し、カイマーはティーショットを右サイドのバンカーに入れパーパットも失敗。松山のバーディパットがわずかに外れたところで、カイマーがコンシードを宣言して2アンド1で松山の勝利が決まった。

「今日勝てて本当に嬉しい。14番、17番で相手がイージーミスしてくれてすごく助かりました。これから練習して（明日も）勝てるように頑張りたい」といつものように淡々と話した松山。2回戦の相手は2010年の全米オープン覇者グラエム・マクドウェル（北アイルランド）と、メジャー王者が続くが、マイペースで立ち向かうに違いない。