ロイヤル・リバプールからの現地リポート 7月20日号
2014年7月20日(日)午後0:13
全英オープン会場のロイヤル・リバプールGCからの現地リポート?7月20日(土)?
大会3日目、私達がコースに着く頃いったいどんな天気になっているのかスタッフ一同、すごく心配でした。予想された嵐を避けるため、二つのティーからのスタートとなったのは全英オープン史上初めてのことで、どれだけすごいストームがロイヤル・リバプールを襲うのか、私達には想像がつきませんでした。
今朝目覚めた時の空は比較的明るかったため、このまま全てがスムーズに行って欲しいと願う一方で 私は昨日と同じように せっかくだから全英オープンならではの悪天候も経験してみたいと複雑な心境になったのでした。
そしてコースに到着してまもなく私のささやかな夢が叶いそうな雰囲気となり、グレーの空から雨が降り出しました。 午前7時半頃です。でも雨が長く降り続くことはなく、空は再び明るくなってきて、特にDEE RIVERの河口があるコースの西側の明るさが目立ちました。当然雨足もかなり弱まり、小田孔明選手がスタートした午前10時39分には雨は完全に止んでいました。
そんな天気だったせいで、土曜日の朝のギャラリーはメジャー大会の土曜日とは思えないほど少なかったですね。昨日おとといと賑わっていたコースもちょっとさびしそうでした。このままギャラリーは増えないのではないか そんな気もしましたが、ローリー・マキロイの組のスタート時間が近づくにつれ、徐々に人が増えてきました。さすがTHE OPENです。
そしてコースのどこにいても聞こえてくるのは、最終組はどうなっているのかというギャラリーの会話でした。 イギリスのギャラリーはゴルフの知識が高いことで知られていますが、当然のことながらマキロイを応援する人がほとんどです。土曜日、マキロイへの声援は特にトップに並ばれた時、一段と大きなものに変わっていました。今週、誰よりもファンに支えられているのはまちがいなくマキロイです。
マキロイのいる最終組がラウンドを終えた時、雨は降っていませんでしたが、しばらく止んでいた雨はまもなく降り出し、しかもコースを強く打ち付けていました。まるで、マキロイに追いつけなかった選手の心境を表すかのような激しい雨・・・ グリーンは水浸しとなり、カート道は洪水状態・・ これが噂の全英オープンか、降りしきる雨の中での私の初体験です。
第143回全英オープンもあと1ラウンドを残すのみとなりました。
あがり3ホール中2ホールがパー5のロイヤル・リバプールで、マキロイとの差を縮める選手が出るのではと期待された土曜日でしたが、トップに並ばれてからのマキロイは、14番でバーディのあと二つのパー5でいずれもイーグル、17番のボギーがなければバックナインは32でした。今のマキロイなら18ホールで6打のリードを失うことはないでしょう。 もしも8打差で勝ったら、全米オープン、全米プロに次ぎ全英オープンと3つのメジャーで8打差の圧勝・・ そんな歴史的な瞬間が見られることになるのかと思うと今夜は眠れそうにありません。
松山英樹選手と小田孔明選手はマキロイにかなり引き離されてしまいましたが悔いのない全英オープンになるように祈っています。 !
「全英オープンゴルフ選手権」放送日時
最終日:7月20日(日)午後7:00?翌朝4:00 (※最終日最大延長 翌午前7:00まで)
「LIVE FROM 全英オープン」※直前レポートや結果速報を会場からいち早くお届け !
07/15(火)午前08:30? 連日放送
筆者:トム・グレゴリッチ
ゴルフチャンネルのアソシエイト・プロデューサー。
スポーツと旅行をこよなく愛し、第2の故郷、日本・アメリカ・スペイン・メキシコで暮らした経験をもつ。
ゴルフのほかにもサッカ?と野球の大ファン。頑張れタイガース!