J.フューリック、優勝へ9度目の挑戦
2015年2月15日（日）午後4:16
9度目の挑戦で悲願の優勝を掴み取ることができるだろうか。
（写真提供:Getty Images）
カリフォルニア州で現在開催されている、米男子ツアーのＡＴ＆Ｔ ペブルビーチナショナル プロアマは3日目を終えて、44歳のジム・フューリックが通算18アンダーまでスコアを伸ばし、優勝に王手をかけた。
ラウンド終了後、現世界ランキング6位は「大会前の仕上がりは決して良くなかったので、今週はあまり期待していませんでした。自信がなかったわけではありませんが、期待はしていなかったということです。1日1日調子を上げていこうと考えていましたが、かえって気が楽になり、ミスが出たホールでも上手くスコアをまとめることが出来ています。ここまで良いスコアが出せているのは、新鮮な気持ちでプレーできているからであり、ショットにキレがなくても、気持ちの部分でそれを補えています」と好調な要因を分析。
さらに2006年にＡＴ＆Ｔ ペブルビーチナショナル プロアマを制したアーロン・オバーホルザー氏は、フューリックが44歳にしてキャリア最高のゴルフができている理由の一つに「自分のスイングを良く分かっているということ」を挙げ、さらに「長い競技生活の中から自分の強い部分を理解していて、それ以外の部分では勝負しないことも一つです。彼は正確なショットを持ち味とする選手で、18番パー5でも若手のように2オンは狙わず、ウェッジでチャンスを作りました。ティーショットで4、50ヤード置いていかれるのが気になるというレベルは、もうとっくに超えていて自分のスタイルでスコアを伸ばしています」と説明している。
フューリックにとって、優勝は2010年のザ･ツアーチャンピオンシップ presented by コカ・コーラが最後。その後1603日、94試合においてカップを掲げていない。その間、2位には7回、トップ5には16回、トップ10には30回入っている。
また、フューリックは過去8回連続で逃げ切りに失敗している。長い間優勝から遠ざかっているフューリックがこういったことを気にするかとの質問には「気にしていないことを願います。最終日も、今日のように自分のゴルフに集中する必要がありますからね」と回答。優勝争いについては「（フューリックは）3日目を63で回りましたが、優勝するには最終日も66か7で回らないといけないでしょう。後ろには好調な（ブラント・）スネデカーがいますし、明日は逆転のために攻めてくることを彼は分かっています。最近、優勝していないのは、他の選手が素晴らしいプレーをしているというのが大きな理由ではありますが、明日はフューリックも最高に近いプレーをして、60台半ば、最低でも67で回らないと優勝できないでしょう」と予想している。
フューリックが約5年ぶりとなる悲願の優勝を果たすのか、それともスネデカーの逆転か。最終日のペブルビーチから目が離せない。
2月15日放送 ゴルフセントラルより
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