松山英樹、1打差でPGAツアー2勝目逃す「大混戦の優勝争い、流れを変えた14番のクラブ選択とは?」
2015年1月13日(火)午後2:27
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松山英樹がPGAツアー2勝目をかけて戦ったPGAツアー2015年初戦「ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」最終日は大混戦の優勝争いとなった。
首位タイでスタートした松山はスコアを伸ばしながも、わずか1打及ばず通算20アンダーでフィニッシュ。プレーオフ進出を逃し3位タイで終えた。優勝は16番Par4でチップインイーグルを奪ったパトリック・リード。ジミー・ウォーカーとのプレーオフを制して通算4勝目を飾った。
【動画】大混戦の優勝争い!松山英樹、これを決めればプレーオフ!最終18番バーディートライ
大混戦となった優勝争い、勝負の分かれ目はどこにあったのか?
バーディーチャンスを決めきれない苦しい展開
「今日は全体的に良くなかったけど、その中で崩れることなくスコアを伸ばせたのは良かった。良いスイングは出来なかったけどチャンスにつけることができた。でも、それを決めきれなかった・・・」と松山がホールアウト後に語ったように、何度無くバーディーチャンスにつけるもなかなか入らない苦しい展開となった。
一方、同組のウォーカーは序盤から安定したゴルフで10番を終えて5バーディーを奪い、松山との差は3打に広がる。
ところが、差が広がったことで優勝争いの様相に変化が見え始める。
勝負の流れを変えた14番のクラブ選択
3打差で迎えた14番ホール、距離の短いPar4。
ゴルフネットワークで解説を務める佐藤信人プロはこの14番ホールを今大会の勝負の分かれ目に挙げた。
佐藤プロ「14番は距離の短い打ち上げのホールで、ババ・ワトソンなど平均300Yを飛ばす選手は狙ってきますが、300Yいかない選手はアイアンを選択しています。ウォーカーはこの3日間ドライバーでしたが、松山はアイアンでしたが最終日は真逆になりました。3打差のリードで守りに入ったウォーカーはアイアンを選択、攻める松山はドライバーを握りました。」
4番アイアンで放ったウォーカーのティーショットは最も入れたくないフェアウェイバンカーへ。一方の松山はドライバーを振り抜き、グリーン左のラフへ。
佐藤プロ「ウォーカーの選択は間違って無かったと思います。同じ状況で10人いれば10人が同じ選択をすると思います。ただ、フェアウェイバンカーに入れてしまったのが流れを変えたと思います。」
バンカーから打ったウォーカーのセカンドショットはグリーンをオーバー。対する松山はバンカー越えでかつピン手前の難しい状況の中、ロブショットでピンを狙うがバンカーへ。松山はパーセーブしたのに対して、ウォーカーは短いパーパットをカップに蹴られてボギー。
佐藤プロ「ウォーカーは安全にいき過ぎてパッティングもずっとショートしていました。」
続く、15番Par5でも松山がバーディーを取ったのに対して、ウォーカーはセカンドショットを刻んで安全にいくが、短いバーディーパットを外して、松山との差は1打に。ウォーカーが足踏みをしている中、最終組の一つ前で回るリードが16番Parでセカンドショットを直接カップイン、劇的なイーグルショットで一気にトップタイに並ぶ。
14番から生まれた流れは最後まで続き、ウォーカーは最終18番Par5でもバーディーを奪えずプレーオフへ。結果、パトリック・リードの逆転優勝となった。
悔しいの一言
PGAツアー2勝目にあと一打及ばなかった松山のホールアウトインタビューからは悔しさが滲み出ていた。
それでもショットの感触が悪い中で最終日もスコアを伸ばし、優勝争いをした松山の実力。PGAツアー2勝目を飾る日はそう遠くないと感じる大会でもあった。
思い起こせば昨年のPGAツアー初優勝も悔しさをバネに出した結果でもあった。昨年5月の「クラウンプラザインビテーショナル」ではトップタイで最終日を迎えながらもスコアを落として優勝を逃したが、その雪辱を晴らすかのように、翌週の「ザ・メモリアルトーナメント」でプレーオフの末、ツアー初優勝を飾った。
今大会での悔しさは松山にとってプラスとなるはず。次週の「ソニーオープン・イン・ハワイ」にも期待したい。
このあと夜11時からゴルフネットワークでは大会最終日の模様を凝縮の60分ダイジェストでお送りします。“コメンテーターズアイ”のコーナーでは佐藤信人プロが勝負の分かれ目を徹底解説。流れを変えた14番ホールとは?ぜひお楽しみに!
【ヒュンダイ トーナメント オブ チャンピオンズ放送予定】
最終日:1/13(火)午後11:00?深夜0:00
<関連リンク>
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(写真提供:Getty Images)
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