早くも折り返し地点!2014?2015PGAツアーシーズン
2015年4月23日(木)午前10:36
今週のPGAツアーの大会は、ルイジアナ州ニューオリンズで開催されるチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ。
今季47試合のうちの24試合め、今週を終えると残るは23週ということになります。
マスターズでほぼ半分消化というスケジュールにまだ違和感はありますが、後半はビッグイベントが目白押しです。
来週はワールド・ゴルフ・チャンピオンシップ-キャデラック マッチプレー、続いて第5のメジャーといわれるザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ。その2試合の出場権を持ち、今週ニューオリンズでもプレーする選手にとって少しはのんびりできる大会かもしれません。そしてまだザ・プレーヤーズの出場権を持たない選手にとっては、今週勝つか、来週勝つか、残されたチャンスは2試合のみ。
世界ランクトップテンとしてニューオリンズでプレーするのは、6位につけているジェイソン・デイ、7位のダスティン・ジョンソン、9位のジャスティン・ローズの3人。デイとジョンソンは今季ずっと好調ですが、ローズはマスターズで開花。2015年マスターズを前に5試合出場し、予選落ちが3回で残る2試合は55位と37位というローズでしたが、マスターズで2位タイ。去年この大会で8位タイ、波に乗っているだけに今週優勝候補の一人です。
その他、2013年のチャンピオンで去年の年間王者、ビリー・ホーシェルやリッキー・ファウラー、去年最終日を単独2位で迎え、最終順位8位タイだったキーガン・ブラッドリーも出場。日本の石川遼プロにとっては初めての参戦となります。
1938年にグレーター・ニューオリンズ・オープン・インビテーショナルとして始まったこの大会では、バイロン・ネルソン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・二クラス、リー・トレビノ、トム・ワトソン、セベ・バレステロス、ベン・クレンショーら伝説のゴルファーが優勝。グレッグ・ノーマンは、1989年、90年、92年と3回2位につけました。
1990年以降、14人がこの大会でPGAツアー初優勝。その中には去年のチャンピオン、ノ・スンヨルを始め、過去10人のチャンピオンのうち7人が含まれます。今季なかなか本領を発揮できずにいる石川プロが優勝すれば、2012年から4年連続でこの大会でPGAツアー初優勝者が誕生と記録がつながります。記録更新に期待しましょう。
そうならなかったとしても、茶色く濁った雄大なミシシッピ川をのんびりと大きな蒸気船で楽しみ、でっかいアメリカをあらためて味わい気分転換というのもいいかもしれません。シーズンの真ん中に達したPGAツアー、あせる気持ちがあったとしたらニューオリンズのような歴史を誇る町を散策し、ジャズでも聴きながら、ケイジャン料理を楽しみ、“あせっても仕方ない、なるようになるさ" そう思ってゆっくりとリチャージ、そんなことを考えている選手は案外多いかもしれませんね。
PGAツアー「チューリッヒクラシック
オブ ニューオリンズ」予選R生中継/決勝Rダイジェスト放送でお届けします。
【放送日時】
1日目:24日(金)午前4:00?
2日目:25日(土)午前4:00?
3日目:26日(日)午後11:00?
最終日:27日(月)午後11:00?
また、「PGAツアーハイライト?今日の石川遼」も連日放送!ぜひお楽しみに。
ついに実を結んだ勝利への執念
マスターズの翌週の大会、サウスカロライナ州でのRBCへリテージ勝者の記者会見で司会者にウィナーズサークルへの復帰を歓迎され、“数年ぶりですね"といわれたジム・フューリックは、開口一番、“ええ、正確に言うと4年半ちょっとです"と返答し、チャンピオンの最終日のスコアとして新記録となった63のラウンドを振り返りました。“4年半ちょっと"と答えたところに、今回の優勝をどれだけ待ち望んでいたかが伺えます。
ハーバータウン・ゴルフリンクスは、自分にとって大好きなコース、そこで復活優勝を果たせたことが何より嬉しいと語ったフューリック。4メートル近いパットが決まると確信した時、パターを投げ、雄叫びとともに大きくガッツポーズ。
それは、フューリックにとってキャリア最高の年、年間王者となった2010年のツアーチャンピオンシップを制した瞬間、最後の優勝を思い出させるものでした。
「特に過去3年はゴルフの調子も良かったので、2度と勝てないのではないかと自分を疑ったことはなかった」と語った44歳。ループを描く個性的なスイングで有名インストラクターに付くこともなく、PGAツアーで17勝。まっすぐなショットは、フューリックの曲がらない強い意思にダブります。
2010年の終わりに世界ランク5位だったフューリックは、翌2011年を50位で終え、2012年は27位、2013年は19位、2014年は7位と着実になじみの位置へと順位を上げ、RBCへリテージの優勝で5位に戻りました。
去年の全英オープンゴルフ選手権で10位に戻し、以来トップテンにとどまっているフューリック、やはり安定性で彼に勝てる人はいないかもしれません。チャンピオンズツアーに移る前に、あと何勝するか楽しみです。
ジョーダン・スピース、年間グランドスラムの可能性
前週のRBCヘリテイジでは、初日74とやはりマスターズ優勝の疲れかと思われたジョーダン・スピースは、2日目62と挽回し、ファンを沸かせてくれました。スピースはラウンド後の記者会見で、メジャーチャンピオンとして初めて臨んだ大会についていろいろ聞かれていましたが、“世界中の誰にも負けないほど、いや優れていると信じてプレーを続ける。練習をやめたり、パーティを楽しむのではなく、2,3日休んだらマッチプレーとザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ、そしてよく知るコースで開催される全米オープンに備えて練習を再開する"と話しました。
よく知るコースとは、スピースのキャディ、元小学校(6年生担当)の教師、マイケル・グレラーがかつてパートタイムでキャディとして働いていたチェンバーズ・ベイ。そこで開かれる全米オープンゴルフ選手権… 年間グランドスラムのチャンスを手にするのは当然マスターズの覇者だけですから、もしもスピースが2冠を達成したら、セントアンドリュースに戻る全英オープンゴルフ選手権がどれだけ注目されるか、考えただけでもワクワクしますが、それを阻止するのが松山英樹プロを始めとする日本の精鋭であることを祈ります。
筆者:Makiko Minoya
1995年 州立セントラルフロリダ大学 ジャーナリズム科卒業
1996年 ゴルフチャンネル入社(米フロリダ州オーランド)
好きなゴルファー:タケ小山プロ
(写真提供:Getty Images)
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