勝負の分かれ目は最終18番のイーグルではなく、1オン3パットのあのホール
2015年5月1日(金)午後9:12
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-キャデラック・マッチプレー選手権はグループリーグ2日目を終えて、マッチプレーらしい熱い戦いが繰り広げられています。
マッチプレーというと日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、二年に一度開催される米国選抜対欧州選抜の対抗戦「ライダーカップ」はアメリカやヨーロッパではマスターズや全米オープンなど4大メジャーを凌ぐ人気とも言われています。
昨年開催されたライダーカップでも国の威信と名誉をかけ、闘志剥き出しのプレーで大会は大いに盛り上がりました。
「マッチプレー男」と言われ、ライダーカップで吠えるI.ポールター。今大会は残念ながらグループリーグ敗退。(写真提供:Getty Images)
人気の要因は“対抗戦"であることでもありますが、競技フォーマットが“マッチプレー"である点も大きな要素だと言えます。
通常のストロークプレーとは異なり、「目の前の相手を倒す!」という解りやすいルールで、その駆け引きや選手心理も見所の一つです。
ストロークプレーはある種、コースや自分との戦いの中でどのようにスコアメイクしていくかが重要となりますが、マッチプレーの場合はバディーでもパー、仮にボギーでも相手より一打でも勝てばそのホールのポイントを取ることになります。
「キャデラック・マッチプレー選手権 PGAツアーダイジェスト」で解説を務めるタケ小山プロも「マッチプレーならではの戦いがある。」と話す。
昨日の「PGAツアーダイジェスト」では、
「ストロークプレーとは違って、18ホールのマッチプレーなので一つのミスが致命傷になる。そのため、必ず流れが変わる1ホールがある。リードしている場合はその流れを相手に渡さない、追う立場であれば必ずその流れを自分のものにすること。」と解説。
その言葉が象徴するマッチが大会2日目の松山英樹vsJ.ラウテンの戦いでした。
(写真提供:Getty Images)
序盤はショットが好調なラウテンに対して劣勢の戦いを強いられた松山。ホールアウト後のインタビューでも「粘り強く」と話したように我慢のゴルフが続きました。
そして、松山が2DOWNで迎えた12番ホール。
336Yと距離の短いPar4、ラウテンも松山二人ともドライバーを振り抜き、ワンオンに成功しました。
イーグルトライはお互いに外し、距離のある松山が先にバーディパットを打つも入らず。これでラウテンの3UPになるかと思われましたが、バーディパットはカップをすり抜けオーバー。
結果、まさかの二人ともワンオン・3パットのパーで引き分けに。
タケ小山プロはこの12番ホールを勝負の分かれ目に。
「お互いの表情を見ていても、このホールで完全に流れが変わった。松山選手はキレのあるショットで攻め、15番の残り128Yのセカンドのしっかりとスピンコントロールされた押さえるショットは見事だった。あのバーディで残り3ホールは追いかける松山選手の方が気持ちが良くなったし、一方のラウテンは徐々に焦りが見え始めた。」
何が起こるかわからないマッチプレー。
グループリーグ最終日も目が離せません。
ゴルフネットワークでは「WGCキャデラックマッチプレー選手権」を全ラウンド、当日夜11時?「PGAツアーダイジェスト」でお送りします。ぜひお楽しみに!
【関連リンク】松山2連勝! 予選突破をかけた戦いに向け「先にミスしないように気をつけたい」
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