数々のドラマを生んできたトーリーパインズ18番ホール
2015年2月8日(日)午後2:49
トーリーパインズGCが舞台の米男子ツアー「ファーマーズ・インシュランス・オープン」は3日目を終えて、2打差に12人がひしめく混戦に。J.B.ホームズ(米)とハリス・イングリッシュ(米)が通算9アンダーでトップタイに並んだ。また、1打差の3位タイには今季好調のジミー・ウォーカー(米)がつけている。
最終日の鍵を握る18番ホール
大混戦の優勝争いとなった今大会。ゴルフネットワークで解説を務めプロキャディーの杉澤伸章氏は、最終日のポイントに18番ホールを挙げた。「トーリーパインズGC18番ホールの最終日のピンポジションは例年左5ヤード、手前5ヤードに切られる。18番グリーンの手前は池だが、池から逃げると奥のバンカーにつかまってしまう。奥のバンカーに入れるとアプローチは池に向かって下りのラインになるので非常に難しい。」と解説。
今大会の18番ホールの平均スコアは4.755となっている。Par5にも関わらず、バーディはわずか33%で、残りの67%はパー以上のスコアだ。
そんな中、この18番ホールで3日間全てバーディを奪っているプレーヤーがいる。
現在Fedexカップランキング1位のジミー・ウォーカーだ。ロングヒッターのウォーカーは持ち前の飛距離を武器に、3日目も残り261Yのセカンドショットをグリーン奥のカラーに乗せ、イーグル外しのバーディを奪っている。今季6戦中、1勝を含むトップ5が3回と絶好調のウォーカーはトップと1打差、優勝射程圏内で明日最終日を迎える。
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2008年全米オープン最終日18番ホールのタイガーの雄叫び
トーリーパインズと言えば、忘れられないのが「2008年の全米オープン」という人も多いだろう。
今大会無念の途中棄権となったタイガー・ウッズだが、この時も満身創痍で戦うタイガーの姿があった。
3日目を終えて単独トップに立ったタイガーだったが、左ひざの痛みから最終日は思うようなプレーが出来ず、優勝争いは、ロコ・メディエイトらとの混戦に。最終組の1つ前のメディエイトは、タイガーに1打差をつける1アンダーで先にホールアウト。1打ビハインドで迎えたタイガーは最終18番ホールで見事にバーディを奪い、あの記憶に残るガッツポーズを見せた。
翌日に実施された18ホールのプレーオフでも決着せず、サドンデス形式で争われたプレーオフ1ホール目で91ホールに及ぶ戦いに終止符が打たれた。タイガーがトリプルグランドスラムの偉業を達成した瞬間だった。左ひざの痛みを抱えながら激闘を制したトーリーパインズの戦いはゴルフ史に残る名勝負として語り継がれることとなった。
数々のドラマを生んできたトーレパインズ18番ホール。明日の最終日にはどんなドラマが待っているのか。
大会3日目の模様はこのあと本日2/8(日)夜11時から放送の「PGAツアーダイジェスト」でお送りします。“コメンテーターズアイ"のコーナーでは、明日の最終日を前に勝負の鍵を握る18番ホールの攻略法を杉澤氏がプロキャディーの目線で徹底解説。ぜひお楽しみに!
「ファーマーズインシュランスオープン」詳しい放送予定はこちら
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(写真提供:Getty Images)
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