マスターズ連覇への不安はアイアンショット J.スピースが本調子にない原因を探る
2013年5月2日(木)午後10:00
マスターズが2週後に迫る中、前哨戦の今週はシェルヒューストンオープンが開催される。フィールドには世界ランク上位11人のうちの6人が名を連ね、マスターズ王者ジョーダン・スピースも最終調整のため、オーガスタを意識してセッティングされたGCオブヒューストンに足を踏み入れた。
昨季のヒューストンオープンでは三つ巴のプレーオフに敗れたものの、続くマスターズでは見事にメジャー初優勝を達成。今季もヒューストンを経由してのマスターズ連覇が期待されるが、「今週はもっと安定したゴルフがしたい」と話す通り、このところは安定感を欠いたプレーも多く見られ、今季初勝利からは決して本調子ではない状態が続いている。
(写真提供:Getty Images)
では、その原因は何なのか。米国Golf Channel解説のトリップ・アイゼンハワーは、昨季と比べて「アイアンショットが良くない」とその要因を分析する。
トリップ・アイゼンハワー
「2015年シーズンと比べて、アイアンショットが良くないことはデータにも表れています。先週、ルイス・ウーストハウゼンに敗れたのも、アイアンでスライスとはいいませんが、フェードで右に逸れることが多かったからです」
「ピンに寄せた距離の平均を見ると、今シーズンは125位、ラフから寄せた距離の平均で122位。昨季は、ピンに寄せた距離の平均で26位、ラフから寄せた距離では1位でした。また、パーオン率も昨季から下がっています。しかし、アイアン以外、ドライバーもパッティングも良いので、もっとピンに寄せることができれば大丈夫でしょう。ピンに寄せた距離の平均が縮まれば、パットを面白いように決め、去年のような活躍を見せると思いますよ」
スピースは今週の大会を前に、「過去数ヶ月、世界ランク1位らしいゴルフが出来なかった。でも、去年の後半から1試合を除いて20位以内を記録しているので、全てが噛み合い、本調子になるまであと一歩だと感じている」とコメント。差し迫る状況の中、前哨戦ではアイアンの出来にも注目が集まりそうだ。
ゴルフセントラル 3月30日号より
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