ステンソンとミケルソンが魅せた歴史に残る名勝負 「メジャーの最終日にボギーなしの65で回ったら普通は優勝する」
2013年5月4日(土)午前8:54
全英オープン史上最高のゲームを繰り広げたヘンリック・ステンソンとフィル・ミケルソン。全英オープンではこれまでも数多くの死闘が繰り広げられてきたが、その中でも語り草なのが、1977年のジャック・ニクラウスとトム・ワトソンとの一騎打ち。この死闘は「白昼の決闘」と名付けられ、歴史に刻む戦いとなったが、今年の全英オープンはそれに値する戦いだったのではないのだろうか。
スウェーデン勢としても初のメジャータイトルを手にしたステンソンは、ツアー通算42勝を誇る46歳のベテラン、ミケルソンを3打差で振り切って通算20アンダーで、2000年大会のタイガー・ウッズが持つトーナメントレコードを更新した。メジャー最終日に「63」のビッグスコアを出したステンソン、「65」で回りながらも優勝を逃したミケルソンに優勝争いの感想を聞いた。
ヘンリック・ステンソン
??今日のラウンドはいかがでしたか?
まだ優勝の実感は沸いてきませんが、嬉しい気持ちで一杯で、自分のプレーにも満足しています。フィルとの激しいバトルが最後の最後まで続きました。激しい追い上げは予想していましたが、それが逆に自分にとってはプラスに働きました。手を緩めず、攻めの姿勢を忘れないことを自分に言い聞かせ、バーディーを狙い続けたからです。フィルが崩れる様子はなかったので、終盤にスパートをかけて突き放す必要がありました。
??これまでのメジャーの戦績は2位が3回、3位が6回。今度こそ自分が優勝する番だと感じましたか?
今度こそ自分の番だと思っていました。声を張り上げて言うことではありませんが、今回は自分が優勝する番だという感覚がありました。途中で追い抜かれても 戦い抜く覚悟は決めていましたが、それが最後まで攻め続けようという自信につながりました。
??今日の戦いを振り返っていかがですか?かなり消耗したのでは?
今はアドレナリンに後押しされて疲れはありませんが、この後、家に帰ったら階段を登るのも辛くなるでしょう。フィルとわたしの2人で後続を大きく突き放し、互いに素晴らしいゴルフを見せることができました。フィルは過去20年にわたって第一線で活躍をしてきた偉大なプレーヤーです。そのフィルを4日間にわたるファイトで下したことで、より特別な勝利となりました。
フィル・ミケルソン
??今日のラウンドはいかがでしたか?
2位に終わったのは残念です。でもステンソンとは仲も良いし、素晴らしい優勝者だと思っています。彼はゴルフ界でもトップクラスのボールストライカーだと、ずっと思っていましたし彼ならいつかメジャーで優勝するだろうと思っていました。彼の優勝を素直に祝福しますが、自分が2位に終わったのは残念です。
??優勝できなかった大会の中では1番のプレーができたと思いますか?
ここまでのプレーをして優勝できなかった事はないと思います。だからこそ残念な気持ちが強くて今週のプレーを振り返っても、あれが無ければ、あのショットを打たなければという場面が浮かんできません。メジャーの最終日にボギーなしの65で回ったら普通、優勝しますからね。でもバーディを10個も取られて負けてしまいました。それも楽なコンディションではありませんでしたからね。負けた側の私は今とても残念な気持ちですが、ステンソンは素晴らしい優勝者で、私も心から彼の優勝を祝福したいです。
歴史的な試合展開でお互いの健闘を称えあう姿はまさにスポーツマンシップ。2016年の全英オープンは2人の名勝負で幕を閉じた。
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