“サンデーヒデキ”でメジャー初制覇へ! 松山、攻略のカギは「フェアウェイキープ」 リベンジに燃える小田は「難しいがやりがいはある」
2013年9月16日(月)午前11:00
- この記事のキーワード
米男子ツアーの今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権が現地時間13日にウィスコンシン州のウィッスリング ストレイツを舞台に開幕。松山英樹、岩田寛、小田孔明の3選手が大舞台に挑む。
前週のWGC-ブリヂストン招待では、第2、第3ラウンドで75-73(パー70)とオーバーパーを叩き、37位タイと思うような結果が残せなった松山。しかし最終日は不調だったショットがさえ、6バーディを奪って「66」をマークした。今季は最終日まで進んだ17試合のうち、9試合で最終ラウンドを60台でプレー。“サンデーヒデキ"との呼び声があがるほど最終日での強さを誇っている。
現地火曜日に練習ラウンドを行った松山は「難しい印象がある。ティーショットでブラインドになっているホールがたくさんある」とコースの印象を語った。さらにコースコンディションについては「グリーンが柔らかいので、ティーショットがフェアウェイに行けばチャンスになる」と話した一方で「ラフに入るとグリーンを捉えるのは難しい。そうなると苦しい戦いになるので、フェアウェイキープが大事になる」とキーポイントはティーショットにあると分析した。月曜決戦となった全英オープン後、日本での試合をこなすなどタイトな日程となっているが「良い状態で来れている。初日には良いコンディションに持ってこれるように調整したい」と開幕に向けて意気込んだ。
予選ラウンドは、世界ランキング97位のブレンダン・スティール(米)、ヨハン・コク(南ア)との組み合わせが決定。ジョーダン・スピース(米)、ダスティン・ジョンソン(米)と組んだ全英オープンのような豪華なペアリングではないものの、3日目までは上位で粘り、サンデーバックナインで優勝争いに加わることはできるだろうか。
経験という面では、日本人出場3選手の中で唯一、前回ウィッスリング ストレイツで行われた2010年大会に出場しているのが小田だ。ブリヂストン招待では初日6位タイ発進を決めながら、第2ラウンドで77を叩くなど45位タイでフィニッシュ。2010年は予選落ち(78-74)を喫しているが「ティーショットに自信を持って臨めている」とリベンジに自信をみせた。「風向き次第でどうなるか分からないが、フェアウェイからピンを狙ってバーディがとれるかどうかだと思う。難しいことは難しいがやりがいはある」と普段では体験できない戦いを楽しみにしているようだ。
また、岩田にとっては来季の米ツアー参戦につながる1戦だ。昨年11月のWGC-HSBCチャンピオンズで3位タイに入り、9月に行われる米下部のウェブ・ドットコム・ツアー入れ替え戦に出場することが濃厚。しかし、今大会を優勝に近い位置で終えることが出来れば、フェデックスカップポイント125位相当に入り、来季シード権を獲得する可能性もある。入れ替え戦前の米国での試合という意味でも大きな意味を持つ4日間で、どのようなプレーを見せるのか注目だ。
「全米プロゴルフ選手権」は全ラウンド生中継!
今季メジャー最終戦。プロのみが出場出来る、プロNo.1決定戦だ。今年のホストは、2010年の開催地ウィッスリング ストレイツ。「数える人によって数が変わる」とも言われるほどの大量のバンカー群は、通常プレーに影響するバンカーはそれほど多くないが、プレーヤーに与えるプレッシャーは大きいはず。ミシガン湖に併設されたリンクススタイルコースを制するのは、PGAツアーメンバーか、それとも欧州ツアー勢優位か。