番組制作スタッフがフロリダから発信するユニークなゴルフ最新情報!
2014年11月14日(金)午後7:13
米フロリダ州オーランドより番組制作スタッフが、独自視点でお届けするユニークなゴルフ最新情報!
WGCアクセンチュア・マッチプレー・チャンピオンシップは、オーストラリア出身26歳のジェイソン・デイが23ホールめに23歳、フランスのビクター・デュビィソンを倒し、PGAツアー2勝目をマーク。 デュビソンは、セベ・バレステロス並みのピンチを切り抜けるショットで最後まで食い下がりその名を広めました。
過去3試合予選落ちだったアメリカの25歳 リッキー・ファウラーが3位、 メジャー4勝、南アフリカ出身44歳のアーニー・エルスが4位と タイガー、ミケルソン、アダム・スコットがいなくても、大いに盛り上がりました。
ジェイソン・デイは12歳の時 癌で父親を亡くし、道をはずれそうになりながらも母親の強い愛に支えられてゴルフを続け、今では世界ランキング4位。優勝記者会見で 「今でこそ勝つためにプレーしているが、ツアーに参戦した当時はとにかく稼ぎたかった」と話したデイ。お金のためじゃないと言う選手が多い中、正直にお金のためだったと語ることも勇気がいることだと思います。
そんなデイが着ていたシャツの襟には プライベートジェットを提供する会社のロゴ。
考えてみればまだ26歳、ツアーでの成功を夢見ていた日は そう遠い昔ではありません。
デイはすでに父親として家族を支え、今はプライベートジェットで移動。父親が拾って来たクラブでゴルフを始めたデイもまたアメリカンドリームを実現させた一人です。
松山英樹選手は、1回戦、2回戦と続けてメジャーチャンピオンを相手に健闘。惜しくも敗れた2回戦でぶつかったグラム・マクドウェルは、ラウンド直後のインタビューで「久しぶりに見るすばらしい若手。クオリティの高いショットを放つHIDEKIは目が離せない存在だ」と 松山選手をほめちぎっていました。
アメリカでフル参戦一年目、初めてプレーするコースがほとんどというのに雰囲気に呑みこまれない松山選手には、本当に脱帽です。
そんな松山選手と石川遼選手は、今週のザ・ホンダクラシックに出場します。
両選手とタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、アダム・スコット、ローリー・マキロイが一堂に会するのは、今年初めて。まさに役者がそろった大会です。
舞台となるフロリダ南部のパームビーチ・ガーデンズ近郊のパームビーチやジュピターには大邸宅が立ち並ぶ地域が多く、たくさんのゴルファーが住んでいて タイガーとマキロイの豪邸もコースからそれほど離れていません。
パームビーチのWORTH AVENUEという有名ブランドショップが立ち並ぶ通りに停めてあるクルマは、思わず写真を撮りたくなるような超高級車ばかり。 近くには 美術館かと思うような広い庭園を備えた豪邸が海沿いに ところ広しと並んでいます。そんなお屋敷にため息をつきながらのドライブとウインドウショッピング、私もたまに楽しみますが、常連さんではなくても丁重に接してくれるのは さすが一流店です。
何年か前、私はWORTH AVENUEにある高級デパートでお財布を失くしましたが、ちゃんと届けられていました。
オーランドにある同じデパートでは… 多分出てこないでしょう。
WGCの大会に挟まれ、一流選手が勢ぞろいとなるザ・ホンダクラシック。
2012年は、62をたたき出したタイガーの猛チャージをかわしたマキロイが優勝。
今年はどんなドラマが生まれるのか・・ 自称一流ファンは今から待ちきれません。
筆者:Makiko Minoya
1995年 州立セントラルフロリダ大学 ジャーナリズム科卒業
1996年 ゴルフチャンネル入社(米フロリダ州オーランド)
好きなゴルファー:タケ小山プロ
[画像は全て©Getty Images]