番組制作スタッフがフロリダから発信するユニークなゴルフ最新情報!
2015年2月26日(木)午後0:00
米フロリダ州オーランドより番組制作スタッフが、独自視点でお届けするユニークなゴルフ最新情報!
今シーズン最強といえるメンバーが揃った大会「WGC-キャデラックチャンピオンシップ」では、アメリカのパトリック・リードが2013年ウィンダム・チャンピオンシップからの出場14試合で3勝目となる今季2勝目を達成しました。
しかもWGC、世界ゴルフ選手権でのタイガー・ウッズの最年少記録を26日縮める、23歳7ヶ月と4日での優勝という快挙。
自分は世界のトップファイブだと豪語したことに関して物議をかもしたものの、自分を信じてプレーしたことがもたらした大きな勝利であることは否定できません。
優勝の3試合、いずれも54ホールのリーダーもしくはコーリーダーだった事実はメンタルな部分の強さも相当なものであることを表しています。
大柄なこともあってか、リードには23歳という若さを感じさせない落ち着きがあります。
最終日の終盤、何度もバンカーにつかまりましたが 動揺することもなくトラブルを避けて優勝につなげました。一緒にプレーしていたのが、最も感情を表さないプロと言えるジェイソン・ダフナーだったことも良かったのかもしれません。
松山 英樹選手は、残念ながらトータルシックスオーバーで34位タイに終わりました。
世界のトップも悪戦苦闘、大きく姿を変えたブルーモンスター、誰にとってもかなりストレスがたまった4日間だったことでしょう。
それにしてもイアン・ポールターは、松山選手に『お前、マナーがなってないぞ、あれじゃいかん!』と先輩として直接伝えることはできなかったのでしょうか?
グリーン修復の必要有無も確認しなかった松山選手がマナーに欠けていたことは、今後改善すべき点として批判されても仕方のないことです。
でも「ポールターのつぶやきは、松山選手にとっては逆に良かった。手痛いレッスンのおかげで今後マナー違反はしないだろう」という一部の意見には、私は同意できません。
本人から直接諭されたり、過ちを指摘された方がよっぽど効き目があるんじゃないでしょうか?
歯に衣着せぬコメントをするのと不快感を与える意図のある言葉でつぶやくのは違います。
ポールターはファッションも含め自己表現をするのが好きな選手として人気がありますが、彼のソーシャルメディアでのコメントにいささかうんざりというプロがいるのも事実。
今回も批判するだけならともかく、最後の一言は余分です。
私はアーノルド・パーマーの言葉を思い出しました。パーマーは、お父さんに
『Treat people like you’d want to be treated』
「自分だったらどうされたいかを考えて人に接しなさい」と言われて育ったそうです。
わかっていてもなかなか出来ないことですが、私はポールターにソーシャルメディアで誰かに“IDIOT"呼ばわりされたらどう感じるか直接聞いてみたいです。
今週は4試合から成るフロリダ連戦の3戦目、バルスパー・チャンピオンシップがオーランドから西へ170キロほどのところに位置するパーム・ハーバーで開催されます。
2年にまたがる新しいシーズンで誕生した14人の優勝者のうち、9人が30歳未満の選手。
石川 遼選手が、その数を10にしてくれることを期待しましょう。
石川遼参戦!「バルスパーチャンピオンシップ」放送日時
※全ラウンド衛星生中継!
3月14日(金) 午前4:00?7:00
3月15日(土)午前4:00?7:00
3月15日(土)深夜2:00?翌午前7:00
3月16日(日)深夜2:00?翌午前7:00(最大延長午前9:30まで)
筆者:Makiko Minoya
1995年 州立セントラルフロリダ大学 ジャーナリズム科卒業
1996年 ゴルフチャンネル入社(米フロリダ州オーランド)
好きなゴルファー:タケ小山プロ
[画像は全て©Getty Images]