ロイヤル・リバプールからの現地リポート 7月17日号
2014年12月4日(木)午前9:55
ロイヤル・リバプールからの水曜日のリポート
水曜日の朝、宿泊先を出た時は雲におおわれたグレーな空、昨日の晴天とはうってかわった天候でした。気温もかなり下がり風も強かったんですが、午前中はなんとか傘無しで過ごせました。
でも午後に入って、ついに雨が降り出してしまいました。
激しく降る雨ではありませんでしたが、1時間くらい降り続けたあと15分止んでまた降り出す、そんな感じでした。
そして午後4時近くに、ついに太陽が顔をのぞかせました!
そこからは雨が降ったのが嘘のように昨日と同じ青空・・・どんよりとした空や雨も全英オープンには似合いますが、私達にとっては正直雨はありがたくありません。
そんな曇りのち雨のち晴れの日でしたがギャラリーの数は、昨日より断然増えていました。
それでも混み合うほどではなかったですね。
今日私は、初めてドライビングレンジに行ってみました。
実はその練習場は、ロイヤル・リバプール・ゴルフクラブの中ではなく、道路を隔てたところにあり、これが遠いのなんの・・・。ひたすら歩かされました。
練習場に行くには、まず3番ホールと4番ホールの間にあるゲート(ロイヤル・リバプールにはメインゲートが複数あります)を抜け、そこから続く道を延々と歩いていくと やがてMEOLS DRIVE (A540)という片側二車線の交通量の多い道路にたどりつきます。そして、その上にかかる歩道橋を渡り、さらに歩いていくと、練習場のある市営コースに到着します。いいエクササイズになりましたが、車社会のアメリカから来たギャラリーや普段歩き慣れていない人には、かなり辛いと思います。私もあれだけ長い距離を歩いたのは久しぶりで、寒さにもかかわらず汗をかいてしまいました。
そんな遠い場所にあるドライビングレンジですが、すでにかなりの数のファンがいるではありませんか。
私はみんなよくここまで歩いて来たなと感心してしまいました。 誰もカートで練習場に行けないのです。そこまでとても歩けないという人のために、シャトルバスならぬシャトルバンがありますが、それも歩道橋のところまでしか運んでくれません。
世界の一流選手のショットを打つ姿をじっくり見たいという人は、今週相当の覚悟がいります。
でも歩くだけの価値はあります。なんといっても全英オープンですからね。
ロイヤル・リバプールは住宅に囲まれている点で、私は去年全米オープンが開催されたシカゴ郊外のメリオン・ゴルフクラブを思い出しました。どちらのコースも周囲にたくさんの家が建っています。
2番ホールのグリーンの隣にあるチップショットの練習場の後ろには、クラブハウスの建築様式に似たレンガ造りで赤い屋根の歴史を感じる、絵本に出てくるような家が並んでいます。考えてみれば、メリオンもコースから離れた場所に練習場がありました。
そのメリオンを制したのは、奇しくもイングランド出身のジャスティン・ローズ・・・
イングランド人としてイングランドのコースが舞台の全英オープンで優勝したのは1969年のトニー・ジャクリンが最後です。 はたしてローズがイングランドの人達の願いを叶えることになるのか?
先週スコットランドのアバディーンで優勝し、世界ランクで3位に浮上しただけにかなり期待がかかっているはずです。ローズはそんなプレッシャーに負けずに祖国で優勝できるか・・
今年の全英オープン、ますます目が離せません。
「全英オープンゴルフ選手権」放送日時
1日目:7月17日(木) 午後5:00?翌朝4:00
2日目:7月18日(金)午後5:00?翌朝4:00
3日目:7月19日(土)午後6:00?翌朝4:00 (※3日目最大延長 翌午前6:30まで)
最終日:7月20日(日)午後7:00?翌朝4:00 (※最終日最大延長 翌午前7:00まで)
「LIVE FROM 全英オープン」※直前レポートや結果速報を会場からいち早くお届け !
07/15(火)午前08:30? 連日放送
筆者:トム・グレゴリッチ
ゴルフチャンネルのアソシエイト・プロデューサー。
スポーツと旅行をこよなく愛し、第2の故郷、日本・アメリカ・スペイン・メキシコで暮らした経験をもつ。
ゴルフのほかにもサッカ?と野球の大ファン。頑張れタイガース!
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