番組制作スタッフがフロリダから発信するユニークなゴルフ最新情報!
2015年3月4日(水)午前6:06
米フロリダ州オーランドより番組制作スタッフが、独自視点でお届けするユニーク なゴルフ最新情報!
早いもので先週のクィッケン・ローンズ・ナショナルは、PGAツアーの2013-2014年シーズン45試合中の33試合目でした。
復帰を表明した鶴ならぬ虎の一声で週末の入場券の売り上げが倍増した大会で、ここ11ヶ月足らずでの4勝目を狙いトップで最終日を迎えたのは23歳のパトリック・リード。
リードの過去3勝はいずれも54ホールのリーダーもしくはコーリーダーとしての逃げ切り優勝。しかし先週は前半なんとかパーでまとめたものの、コングレッショナルカントリークラブの難しいバックナイン(PAR35、最終日の平均は37.187)を2連続ダブルボギーでスタート、後半だけで6オーバーという乱調で優勝を逃します。
タイガー・ウッズが大会ホストではあるものの例年ビッグネームの数はそう多くはなく、最終日を5位タイ以内でスタートした10人の中で、メジャーチャンピオンはジャスティン・ローズただ一人。そしてそのローズが18番で大事なボギーパットをねじ込み、プレーオフの末、初優勝を狙っていたショーン・ステファニを倒して逆転優勝。大会2勝目(前回2010年はペンシルベニア州アロニミンクGC)を飾りPGAツアー通算6勝に達しました。ローズは、松山英樹選手のようにザ・メモリアル・トーナメントでPGAツアー初制覇、その2010年にクィッケン・ローンズ・ナショナルも制し、その後はBMWチャンピオンシップ、WGCキャデラック・チャンピオンシップ、そして全米オープンと難コースが舞台の大きな大会ばかりで優勝。
先週コングレッショナルでただ一人最小スコアとなった65をマークしたのも偶然ではないようです。
1998年マーク・オメーラがマスターズに続く全英オープンでメジャー2冠を果たした時、17歳だったローズは、プレーオフで敗れたブライアン・ワッツ、一打差単独3位のタイガーにつづく4位フィニッシュ、地元イギリスのみならず世界中のゴルフファンを魅了。
その後まもなくプロに転向するも21試合連続予選落ちなど期待はずれの時期を経て2002年のダンヒル・チャンピオンシップで初優勝、同年の中日クラウンズを始め世界中で勝利をおさめています。
そんなローズも今では5歳の息子と3歳の娘の父親。7月31日に34歳になるローズのメジャー2勝目もそう遠くはないかもしれません。2週間後にせまった全英オープンは2006年に、父親を亡くしたばかりのタイガーが全英2連覇でメジャー11勝目を達成したロイヤル・リバプールがホストコース。ローズはその時何位だったでしょうか?なんと意外にもこの年出場できませんでした。不調だった2005年と2006年、メジャー8試合の中で出場は2006年の全米プロのみ。ロイヤル・リバプールでプレーしたことはないそうで、今週末下見に行くのが楽しみだと言っていたローズ。もちろん学習に時間はかからないでしょう。
でも嬉しくないのは2007年から始まった歴史が浅い大会とは言え、クィッケン・ローンズ・ナショナルで勝って同じ年にメジャーで優勝した選手はいないという事実・・
ローズはそのジンクスを破ることができるでしょうか?
一方でジンクスが続いてほしいと願っているのは、復帰戦でプロとして通算10回めの予選落ちを喫したタイガーでしょう。2日間で消えるかもしれないことを覚悟の上で出場したのは、やはり大会を盛り上げるためだったに違いありません。
初日の早朝からフェアウエイを埋め尽くしたギャラリー。”Good to have you back, Tiger!”と声援が飛ぶ中、タイガーは10番からスタート。寄せワン失敗でボギースタートとなったものの最難関の11番ではドライバーで308ヤード、16番では320ヤード飛ばすなど平均302.5ヤードを記録。2日間を終えた時、“試合でのドライバーのスピードで打てるか心配だったので安心した”と話しました。実際足を引っ張ったのはショートゲームでした。
勝つために必要と信じる鍛えられた肉体のおかげで予定よりもかなり早く回復したと語ったタイガー。過度なトレーニングで腰に負担がかかったこともあって、今回手術を受けるに到ったというのはなんとも皮肉です。スキャンダル騒動のあと自分を変えると公言したタイガーですが、コースでのマナーなどを含めそれほど変わっていないと見る人は少なくありません。子供を持ったおかげで我慢強くなったし、これからは痛みをこらえてまで走ったりしないと言うタイガーですが、自分の身体が発する注意信号を無視しない、そんな些細でそしてアスリートにとってとてつもなく大事なことがジャック・二クラスの記録を更新し正真正銘の史上最強のゴルファーになるカギを握っている、私はそう信じています。
今週のPGAツアーは、ザ・グリーンブライヤー・クラシック。ウエストバージニア州の歴史を誇る豪華リゾートが舞台となるこの大会。名誉所属プロであるトム・ワトソン、そしてニック・ファルド、二人の偉大なメジャーチャンピオンも出場します。
「ザ・グリーンブライヤークラシック」放送日時
※全日程衛星生中継
1日目:7月4日(金) 午前4:00?8:00
2日目:7月5日(土)午前4:00?8:00
3日目:7月5日(土)深夜2:00?翌午前7:00
最終日:7月6日(日)深夜2:00?翌午前7:00( ※最大延長 午前11:00 )
筆者:Makiko Minoya
1995年 州立セントラルフロリダ大学 ジャーナリズム科卒業
1996年 ゴルフチャンネル入社(米フロリダ州オーランド)
好きなゴルファー:タケ小山プロ
[画像は全て©Getty Images]