すべては「芯」に当てること!芹澤信雄パッティングの極意
2017年4月21日(金)午前11:41
パッティングが上手くなりたいけど、どうすればいいのか? 具体的には、「どういうパターを使えばいいのか?」、「どういう握り方をするのが一番いいのか?」、「ストロークの正しい形があれば教えて欲しい」といったことを、アマチュアの方からよく聞かれます。
このような質問に対して私がいつも言っているのは、「それは皆さんの自由です」という言葉です。そう言うとガッカリされる方もいるようですが、使うパターはもちろん、グリップやストロークのやり方に関しては、「これが正解」というものはありません。自分が一番打ちやすい、そして距離感が合いやすいやり方でボールを打つというのが一番いいのです。
もちろん、それを見つけるために、いろんなプロゴルファーを見てマネをするのも一つの方法だと思います。中には、自分で見つけるのではなく、「教えられたとおりにやる方が楽」という人もいるでしょうが、パッティングに関しては、自分に合ったものを自分で見つけるようにしてください。
打つ形は自由で構わないと言いましたが、パッティングで絶対にやらなければいけないことがあります。それは、パターの芯で打つことです。
当たり前のことのように思われるかもしれませんが、私が見ている限り、アマチュアゴルファーで、きちんと芯で打てている人はかなり少ないと言わざるを得ません。ほとんどの人が、「いいパッティングをしよう」という気持ちはあるものの、“芯"を意識している人はあまりいないようです。しっかり芯で打つためにも、パターの練習をする前に、パターの芯の位置を確認しておいてください。
写真?のようにフェースを上に向け、上からボールをランダムに落としてフェースがブレない位置をチェックします。芯に当たったときは、多少ボールの勢いがあってもヘッドはピクリとも動きません(同?)が、芯を外すとヘッドは傾きます(同?)。芯を確認したら、実際にボールを打つ時も、芯を意識してストロークをしましょう。
写真?
写真?
写真?
イメージしたラインに打ち出せるかどうか、距離感が合うように打てるかどうかは、すべては芯に当てるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。まずはそこから改善していきましょう。
【プロフィール】
芹澤信雄(せりざわ・のぶお)
1959年11月10日、静岡生まれ。'82年プロ入りし、'87年の「日経カップ」で初優勝。'96年には、当時メジャー大会だった「日本プロマッチプレー」で優勝を飾る。ショートゲームを得意としており、特にパッティングに関しては、ジャンボ尾崎からは、「パーパットは世界一」と言われたほどの名手。現在はシニアツアーに参戦しながら、若手育成にも力を入れる。
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(この記事は、夕刊フジ 2017/4/13発売号より転載しています)
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