ギア

失敗しないボールの選び方とは？

2015年3月29日（日）午後5:18

ゴルフには欠かせないゴルフボールですが、ショップに行ってみると豊富なラインナップに驚きます。
ひとつのメーカーから何種類も発売されていて、同じブランド名でも何種類もあります。

しかし、大きさも変わらない白いボールということで、その性能の違いはクラブよりもずっとわかりにくいといえます。実際にはボールの性能の差は大きく、プレーに大きく影響します。

プロゴルファーもその辺のこだわりは強く、何年も前のモデルのボールをずっと使い続けているプロも存在します。
そこで今回は、春のゴルフシーズンに向けて、アマチュアゴルファーにもわかりやすいボール選びの基本を紹介します。

ツアープロも使用するスピン系ボール

よく知られているように、現在のゴルフボールは、スピン系とディスタンス系と呼ばれるボールに大別されます。

スピン系は、その名の通りアプローチの際にバックスピンがかかりやすいボールです。
短いアプローチでは、グリーン場でキュキュキュッとブレーキがかかり、ショートアイアンやウェッジのフルショットでは、グリーンに落ちてからバックスピンで戻ってくることもあります。

スピン系ボールは、ボールを覆うカバーの部分は、ウレタン系素材で軟らかく、中のコアの部分は硬くなります。
ツアープロが使用するように、ヘッドスピードが速めのゴルファーにマッチします。ボールの性能を発揮するには、43m/sは欲しいところです。

キャリーの出やすいディスタンス系ボール

一方、ディスタンス系ボールは、より飛距離に特化したボールと言えます。
スピン系と比較すると、ドライバーショットの打ち出し角は高めになり、バックスピン量は少なくなります。
つまり、より低スピンで飛ばせるわけです。

アプローチでのスピンはかかりづらく、ショートアイアンやウェッジのフルショットであれば、高さも相まってグリーンに止めることは十分可能ですが、短いアプローチでキュキュッとブレーキをかけるのは難しいでしょう。
高さが出るので、高くあげて止めるか、安全に転がしを主体としたアプローチを選択するといいでしょう。

ディスタンス系ボールは、ボールを覆うカバー素材が硬いのが特徴です。
しかし、中のコアは軟らかい場合が多いので、打った感じは軟らかく感じることがほとんどです。
安価なタイプのディスタンス系ボールでは、カバーもコアも硬いボールも存在します。

一般的なカバーが硬くコアが軟らかいディスタンス系ボールであれば、ヘッドスピードが遅くてもボールが高く上がり、キャリーを稼ぐことが出来ます。ヘッドスピード40m/s以下であれば、ディスタンス系を選択したほうが良いでしょう。

カバーが軟らかくなった"第三のボール"

スピン系とディスタンス系のもっとも大きな違いは、カバー素材の硬さです。
しかし、最近ではスピン系のようなウレタン系の軟らかなカバーを採用したディスタンス系ボールが登場し、人気となっています。
スピン系でもディスタンス系でもない、いわば"第三のボール"です。

ディスタンス系同様、ヘッドスピードがそれほど速くなくてもボールを飛ばすことが出来、グリーン周りではバックスピンを使ったアプローチを使えるようなタイプです。
ツアープロのようなヘッドスピードでなくとも、十分に扱えるのが魅力です。

大別すると以下のようになります。

スピン系　【カバー：軟　コア：硬】
ディスタンス系　【カバー：硬　コア：軟】
第三のボール　【カバー：軟　コア：軟】
一部のディスタンス系　【カバー：硬　コア：硬】

ショップの店頭で、ボールのパッケージを見ただけでは、これらの区別はなかなか難しいもの。
まずは、カバー素材が、ウレタン系かどうかをチェックしましょう。
軟らかいウレタンカバー系のボールで、対象ヘッドスピードが速ければスピン系、遅めなら第三のボールです。

慈済にボールを打ち比べてみると、その飛びざまやグリーン周りでのボールの止まり方の違いに驚きます。自分が気に入ったボールを使うことで、ゴルフがより楽しくなるでしょう。

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