MMT9「世界最小のトーナメント」が持つ可能性
2012年5月27日(日)午後11:30
第2回 マーク・マイクロ・トーナメント 9Holes Championship(MMT9)が本日、12/18(木)に千葉市民ゴルフ場にて開催された。
大型低気圧により強風が吹き荒れる中、プロ14名、アマチュア20名、計34名の選手が9ホール決戦を戦い抜いた。
優勝はこのコンディションの中、3バーディー、ノーボギーという完璧なゴルフを見せた今野康晴プロ。本大会二連覇となった。そして通算2オーバー、71歳の尾崎光一選手がローアマに輝いた。
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トーナメントへのこだわり
本大会の発起人であるマーク金井氏が常々言っていたことがある。
「これはプロアマコンペではなく、“トーナメント"だ」
トーナメントである以上、ギャラリーがいなくては・・・そんな想いから、今回は100名限定でギャラリーが無料観戦できることとなった。
とはいえ、ギャラリーを入れるということはそう簡単なことではない。コース内の観戦エリアの検討、事故防止の対策、ギャラリー対応のスタッフ、駐車場の手配などやらなければいけないことは挙げれば切りがない。それでも「世界最小のトーナメント」をスローガンに、その志に共感した有志が集い、運営は全てボランティアで成し遂げた。
あいにくの天候ではあったが、スタートホールのティーインググラウンドでは選手のスタートコールがあると、ギャラリーの声援と拍手が鳴り響く。まさにトーナメントさながらの雰囲気。
選手もギャラリーも楽しめるゲーム性
プレーヤーが自らバッグを担ぎ、目土袋を持ってプレーする。
そして、9ホールの短期決戦に加えて、クラブの本数制限を設ける本大会。
前回の第一回大会よりさらに本数を減らし、プロは4本、アマチュアは7本でのプレーとなった。
強風ということもあり、各選手はクラブセッティングに頭を悩ませた。それでも、「こんな本数でプレーすることは普段ないし、一つの番手でいろんな距離を打ち分けるから楽しい。」といったコメントを多くのプロから聞いた。
訪れたギャラリーにとっても、強風の中、プロが限られた番手でどんなショットを打って、スコアメイクをするのか関心も高まる。“プロの技"を間近で見ることができる、そんな面白さがあるのも本大会の醍醐味かもしれない。
優勝した今野プロのクラブセッティングは3W(スプーン)、9I、AW、PTの4本。
ホールアウト後の優勝者インタビューでは、「100Yくらいの距離が多くなると思って、スプーン、9I、AWを入れた。このコンディションでバーディーはほとんど取れないと思っていたけど4番、5番とちょうど100Yくらいの距離が残って、良いショットでバーディーが取れた。」と今日のラウンドを振り返った。
また、ポイントとなった8番Par3のパーについては、「風の影響もあって180Yくらい打たないといけなかった。スプーンで180Y打ったことなんて無かったけど、100Yくらいにキャリーさせてあとは転がして寄せるイメージで打ったら上手くいった。」と、本大会ならでは優勝秘話を語った。
そして最後に「次回もあれば是非出場したい。もっと上手い選手が出て来たら勝てないかな(笑)とコメントしながらも、こういった大会にもっと多くのプロが積極的に参加するようになって欲しい。」と大会の発展を願った。
ゴルフの本質を追求し、ゴルファーのすそ野を広げる
8月に第一回が開催されてから、わずか4ヶ月での開催となった今大会。
開催前、マーク金井氏は「最初は話題性があって注目もされるけど、二度目は正直厳しい。だからこそ、決して興行目的ではなく、プロにとっても、ゴルフファンにとっても、意味のある大会にしなくてはいけない。トーナメントの開催を通じて、ゴルファーのすそ野を広げる活動に繋げたい。」と語っていた。
出場したプロゴルファー、訪れたギャラリー、運営のボランティアスタッフ、
今日の千葉市民ゴルフ場には多くの笑顔が溢れていた。
そして、9ホールというプレースタイルが普及することで、より初心者がゴルフに行きやすくなる。そんなゴルフのエントリーモデルにもなり得る。
「世界最小のトーナメント」が持つ可能性は無限大にあるかもしれない。
今後のMMT9の活動に注目したい。
お知らせ
放送決定!新年1月7日(水)夜8時から放送の「ゴルファーズ倶楽部FRONT9」にて本大会の模様をお送りします!ぜひお楽しみに。
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