ティーアップしてクリーンヒット!木戸愛の肩を水平に回すスイングドリル
2016年2月12日(金)午後4:29
今年のオフ、スイングの矯正という点で重点的に取り組んだのが、スイング中の体の上下動を押さえる練習です。試合などになると、気が付かないうちにバックスイングで左肩が下がったり、ダウンスイングで右肩が下がったりといった動きになってしまうので、そういうことがないように、肩を中心に上体を水平に回す練習を徹底的にやりました。
写真?
ドリルとして取り組んだのは、写真?のように少し高めにティーアップしたボール(私の場合は、普通のアイアンショット(同?)よりもかなり高め、ドライバーショットの時ぐらい高くします)をアイアンで打つ練習方法です。
写真?
いつもと同じように構えて(もちろん、ヘッドはボールの高さに合わせてセットしますが)、普通に打つだけなんですが、意識したいのは、テークバックの最初の30cmはクラブをゆっくりていねいに動かすことです。ここでテンポが速くなったり、雑にクラブを振り上げると、バックスイングのスタート時点で左肩が下がってしまい、これがあとあとまで響いてくるので十分に気をつけてください。
あとはできるだけ、ティーを飛ばさないようにして、しっかり振り抜くだけ。ボールだけをクリーンに打つことができれば、両肩が水平に回っている証拠です。
写真?
肩が水平に回っていれば、トップやダフリといったミスが出にくくなります。また、スイングの軌道が安定するので、芯に当たる確率が高くなり、飛距離が伸びるし、方向性も安定します。
アマチュアゴルファーの中にも、スイング中、肩が上下動する人がいますよね。大事なアイアンショットでダフったり、トップしたりしてしまうことが多いという人は、ぜひこのドリルをやってみてください。
普段肩の上下動が激しい人ほど最初は苦労するかもしれませんが、この練習を重ねれば自然と肩が水平に回るようになります。その時は、間違いなくスイングが安定しているはず。そうなればコースでも、「ミスをしたらどうしよう」などという心配をせずに、思い切ってアイアンが振れるようになると思いますよ。
<プロフィール>
木戸愛(きど・めぐみ)
1989年12月26日、神奈川生まれで、プロレスラーの木戸修を父に持つ。2008年プロデビュー。12年の「サマンサタバサ ガールズコレクション」で初優勝。'16シーズンは、2位2回(1回は2位タイ)を含むトップ10入り6回で、賞金ランキング19位に。今季は定評のあるショットの精度をさらに上げて、2勝目を狙う。
【関連】打ち込みは毎日9?10時間! 笠りつ子のオフシーズントレーニング
【関連】ヘッドアップ防止には「胸の目」が効く!笠りつ子が教えるボールを体の正面で捉える方法
(この記事は、夕刊フジ 2017/3/16発売号より転載しています)
毎週木曜日発売「夕刊フジ」で連載中
産経新聞社が発行する毎週木曜日発売の「夕刊フジ」紙面にて、「ゴルフ真剣勝負 the MATCH」に出演するプロのワンポイントレッスンを連載中です。
ゴルフ真剣勝負 the MATCH
プロによる1対1の真剣勝負をお届けする新番組。ゴルフ専門チャンネルだから見ることのできるマッチメイクで、プロ同士の真剣勝負を2時間にわたって放送。番組ではプロのテクニックに留まらず、クラブ選択や状況判断などのプロの考え方も紹介し、アマチュアゴルファーにも参考になる情報をお届けする。