ツアープロコーチの最終目的とは? プロとアマチュアそれぞれの指導方法と考え方
2016年3月10日(木)午前11:20
ツアーに出場する選手を始め、ジュニアゴルファーからアマチュアまで多くのゴルファーの悩みを解決するのがツアープロコーチの役目。今回は「コーチという仕事のゴール地点」についてツアープロコーチの内藤雄士氏と石井忍氏が熱いトークを展開しています。
プロとジュニアのコーチングの違い
「プロゴルファーを指導するのとジュニアゴルファーを育てるのは全くの別物」と口を揃える内藤コーチと石井コーチ。以前、内藤コーチはタイガー・ウッズやミッシェル・ウィーの指導経験を持つデビッド・レッドベター氏と対談した際に、「プロを教えることは完成されたものに対して、若干のマイナーチェンジをしていくだけ」と話していたといいます。それに対してジュニアを育てるのはまた別。粘土細工と一緒で、まだ形ができていないジュニアは自由自在にスイングを作れるけど、その代わり責任もあるとか。
しかし「飛距離やスコアに囚われすぎてしまうのはすごく危険」と指摘する内藤コーチ。最近はジュニアのレベルも高くなり、まだ体が小さいのに飛距離にこだわっていたり、スコアに執着しすぎているジュニアが増えているそうです。ゴルフが楽しめないのは本来の目的に反しています。ツアープロコーチの最終目的は多くの人にゴルフを楽しんでもらうこと。
レベルに問わず、それぞれの悩みがありますが、知識がないと悩みの方向性はずれていってしまうもの。「どんな目的の人でもここに来れば、ゴルフの悩みを解消できる、努力する場所もある。駆け込み寺じゃないけど、ここに来ればメンタル面から技術、ショートゲームまで全て解決できるんじゃないかと思えるような場所を作りたい」という内藤コーチと石井コーチ。多くの人が楽しんでくれる場所を提供するのがツアープロコーチのゴール地点なのかも知れません。
久保谷健一プロのシャフト
今回は久保谷健一プロのスイングをチェック。久保谷プロはトップの位置で間をとって、そこからタイミングを作って、インパクトまで戻してくるタイプです。そのため、久保谷プロが使っているDIとBBは先端が硬めで手元が柔らかいシャフト。二つのシャフトを使い分けていますが、DIよりBBの方が手元が柔らかいので、切り替えしタイミングを重視してスイングのリズムを重視しているときはBBを使用しており、スイングの切れが良くて球が左にいかないことを重視しているときはDIを使っています。
シャフトのしなりは手の平で感じるので、手元側が固いとそれをしならせようと、切り返しでグリッププレッシャーが強くなってしまいがち。段々グリッププレッシャーが強くなってしまったり、リズムが早くなってしまうという方はDIやBBをおススメします。
石井コーチとともにシャフトについて勉強するコーナーでは、グラファイトデザインの工場で製造過程を紹介。一つ一つの丁寧な作業によってシャフトが作られています。シャフトの作り方を学ぶことでより良いクラブを得ることに繋がります。番組内で是非チェックしてみてください。
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「内藤雄士・石井忍 シャフトのトリセツ」
「シャフトの重要性」をツアープロコーチの内藤雄士氏と石井忍氏の2人がお届け!シャフトに注ぎ込まれるテクノロジーやそれらにまつわるエピソードを紹介していきながら、視聴者のシャフト選びに役立つ情報をお伝えしていく。
【放送予定】内藤雄士・石井忍 シャフトのトリセツ
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