リラックス&ポイントは絞る!上井邦裕がスイングで気をつけていること
2017年4月14日(金)午前10:14
スイングするうえで私が一番気をつけていること。それは、リラックスすることです。特に意識しているのは、グリッププレッシャーが強くなり過ぎないこと。手に力が入ると体の回転が不足してしまい、手だけでボールを打つ、いわゆる“手打ち"になってしまうからです(写真?)。
写真?
アマチュアゴルファーの中には、「そんなことはわかっている!」という人もいるでしょうが、私が見る限りほとんどの人が手に力を入れてしまっています。どんなに頭ではわかっていても、ボールの前に立つとついつい力が入ってしまうんですよね。だからとって、グリップはユルユルでいいかというとそうでもない。インパクトでは自然と手に力は入るものですが、構えた時にある程度の力を入れておく必要はあります。
では、どれくらいの強さで握ればいいのか?強さに関しては、素振りの時の強さをひとつの目安にしてください。どんな人でも、素振りの時は最適な強さでグリップし、体を大きく回してクラブを振っている。まさにあの感じです。アマチュアゴルファーの中には、「素振りはいいけど、本番はダメ」という人も多いと思いますが、素振りの時の強さでクラブを握っていれば、本番でも素振りと同じスイングができる可能性が高くなるのです(同?)。
写真?
それと、もうひとつ私が実践していることで皆さんにも役に立ちそうなのは、ボールを打つ時にいろんなことを考えないことです。オススメは、「今日のワンポイント」だけを考えること。たとえば、「しっかり肩を回そう」とか、「テークバックを早く上げすぎないようにしよう」とか、「ボールをよく見て打とう」といったように、基本的なポイント1つだけに絞り、それだけに集中してスイングすることです。
逆にやってはいけないのが、「真っ直ぐ飛ばそう」とか、「あのポイントに打とう」といったように結果を意識すること。何故なら、結果を意識すればするほど力みにつながるからです。やることをやっていれば結果はついてくるぐらいの気持ちでスイングすることが大事なのです。
特別なことをやろうとするのではなく、いかにして今持っている力を100%出し切るか。コースに出る時はそういう気持ちで臨んだ方が、確実にいい結果が残せるはずです。
【プロフィール】
上井邦裕(かみい・くにひろ)
1982年10月28日、大阪生まれ。名古屋商科大時代は、「世界大学ゴルフ選手権日本代表」に選ばれるなど活躍。2005年にプロ入りし、2008年に初シードを獲得した。その後、7年連続でシード権を獲得し、優勝争いにも何度か絡んだが、初勝利を手にできず。2017年は師匠の芹澤信雄の指導のもと復活を目指す。
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(この記事は、夕刊フジ 2017/4/6発売号より転載しています)
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