【レッスン】絶対に大ミスをしない! 転がしのアプローチ術
2016年4月28日(木)午後3:42
今回のテーマは「ボールを転がすアプローチ」。せっかくグリーン周りの絶好な位置にボールを運んだのに、肝心なアプローチでグリーンオーバーしたり、ダフってチョロをしてしまう、なんて経験は誰しもありますよね。そこで内藤コーチがオススメするのが多少のミスをしてもある程度はピンに寄ってくれる、大ケガのない「ボールを転がすアプローチ」。出球の高さやスピンコントロールを必要とするロブショットより、方向性と距離感だけに集中する転がしの方が寄る確率がグンと高くなります。
転がしは「ロフトが立っているクラブで2、3ヤード先に落とすだけ」
先ず、転がしで大事なポイントはクラブ選択です。転がしの基本は、ピッチングウェッジか9番アイアン。ボールの位置からエッヂまでの距離が比較的長い場合、サンドウェッジよりもロフトが立っているクラブを使用します。そして、ボールをどこに落としていくつのバウンドでグリーンまで到達させるかイメージすることも大切。「私はアプローチウェッジで右足より少し右側にボールを置いて、フェースをかぶせて打っています」という佐藤さんのボールの落としどころは「カラーに落として2バウンドくらいで転がすイメージ」と言います。しかし「それではグリーンオーバーしてしまいます」という内藤コーチ。ファーストバウンドはボールの位置から2、3ヤード先のすぐそばに落とすだけでいいと言います。
例えば、地面がすごく柔らかかったり、傾斜で受けている場合は不可能ですが、通常であれば花道はそれほど柔らかくないのでファーストバンドは2、3ヤード先で十分です。また、たくさんクッションさせても届いてくれるクラブ、ピッチングウェッジや9番アイアンを選択したほうが大きなミスが減ります。
短く握ってアップライトに構えると大きなミスはしない
次に内藤コーチが転がしの打ち方をレッスン。先ず、クラブはグリップの先端あたりを握って短く持ちます。シャフトの真上に左手の親指を置き、右手は添えるだけです。そして、ボールの位置は右足つま先よりも右側。ヒールは浮いても構わないので、できるだけアップライトに構えてトゥ側にボールを置きます。後は、ファーストバウンドは2、3ヤード先に落として、しっかりコツンと打ちましょう。
初めは上手く打てなかった佐藤さんに対して「インパクト前ですでに顔の向きが目標方向に向いるので体が開いています」と内藤コーチが指摘。顔の向きを少し右に向けて、帽子のツバの位置を固定して打つと体が開きを抑えられるそうです。
内藤コーチに言われた通りに打った佐藤さんは「ショートするんじゃないかという不安があったんですが、思ったよりも転がってくれました」と見事にカップに寄せていました。手前に障害物がない限り、クッションを入れて転がすアプローチは易しく、寄る確率が高くなります。今から明日からお試しください!
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【見逃し配信】あすゴル!#220
今から!明日から!みんなのための「あすゴル!」
毎週日曜日放送、ツアープロコーチの内藤雄士氏が明日のゴルフに即役立つレッスンを分かりやすく紹介していく15分のレッスン番組。今年で5年目を迎えた「あすゴル」はシーズン9を好評放送中。ゲストはモデルで女優の佐藤詩子(さとう・うたこ)さん。ベストスコアは「82」ですが、長いブランクを経て最近ゴルフを再開したばかり。内藤コーチのレッスンを受けて上達を目指します。