【レッスン】"振り遅れ"は悪くない! 正しいレッスンことばの理解でミスをなくそう
2016年9月9日(金)午後4:58
“テクニックを学ぶだけがレッスンではない"。選ばれたプレミアムな男たちによる、上達への厳選メソッドを紹介するゴルフネットワークの人気番組「プレ男(メン)レッスン」。
2016年7月放送のシリーズでは、「シングルまでセンスは必要ない」と言い切るプロゴルフコーチの中井学氏が登場しました。独自のゴルフ理論を持つ同氏とともに、「振り遅れ」「ハンドファースト」などの“レッスンことば"がアマチュアゴルファーに与える誤解を全4回にわたって解き明かしていきます!
振り遅れの誤解が生む最大のミス、スライス!
ゴルフレッスンにおいて言葉によって生じる誤解を解く中井流メソッド第1弾。テーマは\振り遅れ"です。中井コーチいわく「スライスの一番の原因」になるというこの言葉、正しく認識できているでしょうか。
レッスン参加のアマチュアゴルファーの方に共通した\振り遅れ"のイメージは、クラブが遅れてきて、腰が開き、その結果ボールが右に流れてしまうというもの。しかし、中井コーチによれば「振り遅れという言葉はプロの中では良いとされていること。皆さんが振り遅れと思っていることではスライスは起きない」のだとか。
振り遅れと聞くと、腰が開いて腕が遅れる動きを悪いスイングだと誤解しがちです。そのため、振り遅れないように腰の回転を止めて、腕を早く振り下ろそうとするゴルファーが多いのですが、これが結果的にフェースを開かせ、スライスが出てしまうのです。
「何が遅れているかと言うと、結局はフェースの角度が戻り遅れているだけ。それなのにほとんどの方は腰を止めて、手元を早く戻そうとする。そうするとどうやってもフェースは閉じないんです」と中井コーチは言います。
実際に腰の回転を止め、腕を早く振り下ろすスイングを中井コーチが再現したところ、ボールは驚くほどのスライスに。逆に、悪いスイングと誤解されている、腰が開いて腕が遅れるスイングでは、ボールはまっすぐ飛んでいきました。
「振り遅れてるからスライスするよね」という程度の気軽な言葉の使い方から誤解が生じ、「早く戻さなきゃ、早くほどかなきゃ」という風に修正しようとすることがスライスを生みやすくするのです。
振り遅れの誤解はフックも生む
また、振り遅れの誤解はフックを生み出す原因にも。スライスにつながる腰の回転を止め、腕を早く振り下ろすスイングは「ちょっとしたタイミング、打点の違い」でフックにもつながることを中井コーチが実演。
振り遅れているからスライスすると思っているゴルファーの多くは、腰の回転を膝をふんばることで止め、クラブヘッドをほどいていきます。そのとき、通り道を作るように腰を後ろに引かせ、右腕を伸ばせるだけのボールとの距離ができると、その瞬間、ひじを思い切り伸ばして腕を回し、ヘッドを返して巻き込んでしまう。この動きがフックにつながるのです。
スライスのみならずフックも生み出す可能性のある\振り遅れ"の誤解。レッスンことばの正しい認識は上達スピードの向上にもつながるはずです。番組後半には、中井コーチが\正しい振り遅れ"の方法も特別レッスンも。目からウロコのプレ男レッスンを、ぜひチェックしてみてください!
プレ男レッスン 新シリーズは森守洋氏が登場!
2016年9月放送回では、国内女子ツアーで活躍する原江理菜プロのコーチとしても有名な森守洋氏が登場します。