打ち込みは毎日9〜10時間! 笠りつ子のオフシーズントレーニング
2017年3月17日(金)午後3:05
今回は、オフの取り組みや今シーズンの目標などについてお話したいと思います。
今年のオフも恒例のタイ合宿を行いました。期間は約1カ月。練習は好きじゃないけど(笑)、打つのが好きで、打ち始めるとついつい夢中になってしまうんですよね。
ショットの練習は、毎日9?10時間はやっていたかな。ちゃんと数えたことはないけど、30ヤードのアプローチまで入れると1日で千球ぐらいは打っていたと思います。いくら好きだといっても、さすがにそれくらい打つと疲れますけどね(笑)。
もちろん、ショットの練習だけじゃなく、トレーニングもしていました。実は、トレーニングもあまり好きじゃないし得意じゃないんです(笑)。だけど、トレーニングは大事ですからね。合宿中は毎朝、体幹を鍛えるメニューをこなしていたし、シーズン中も毎週月曜日はトレーニングをするようにしています。
昨シーズンを振り返ってみて、賞金ランキングで日本人選手のトップになれたことに関しては素直に喜んでいます。ただ、あくまでも日本選手の中でのトップで、上にはイ ボミ選手と申ジエ選手がいるわけですからね。喜んでばかりもいられない。どちらかというと、今は2人に勝ちたいという気持ちのほうが強いですね。
「どこをどうすれば勝てると思いますか?」ってこともよく聞かれますが、ハッキリ言ってすべてをどうにかしないといけない。ショットの技術もショートゲームもメンタルも…。トップになるためにはすべてにおいてレベルアップを図らないといけないと思います。
ただ、気持ちはいつも前向きに。「日本人選手が頑張らなくてはいけない」という思いもあるので、今シーズンは、「私がやるんだ」っていう気持ちで臨みたいと思っています。
それと、今目指しているのは、“2億円プレーヤー"になること。実は、3年前から“1億円プレーヤー"を目標にやってきたんですけど、昨シーズンその夢が叶い、それと同時に、「私でも1億円獲れる」という自信もついた。だから、次は2億。すぐに叶うかどうかはわからないけどそこを目標にしてやっていこうと。そうすれば自ずと結果もついてくるんじゃないかと思っています。
あと、もう30歳だから1年間を通して怪我をしないことも大事かな。今は若い選手も多いけど、周りのことは気にせず自分の土台をしっかり作って、怪我をしないように楽しんでプレーしたいと思っています。
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(この記事は、夕刊フジ 2017/3/9発売号より転載しています)
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