スコアメイクはショートゲーム!上井邦裕の手打ち防ぐ片手打ちドリル
2017年4月7日(金)午前10:57
スコアメイクのためにはショートゲームが大事だというのはよく言われることですが、その言葉通り、プロゴルファーもアプローチの練習には多くの時間を割いています。
そのアプローチ練習の際、気をつけているのは、体全体でクラブを振ることです。手にするクラブが短く、しかも小さい動きでボールが打てるアプローチの場合、ついつい手だけでクラブを操作してしまうことが多いのですが、“手打ち"になるとクラブが上手くコントロールできず、あらゆるミスを生むことになってしまうからです。
体全体でクラブを動かすために意識しているのは、常にクラブを体の正面に置くことです。バックスイングでもフォロースルーでも、クラブが正面にあるということは、きちんと体を使っている証拠。そして、これができれば、ボールとのコンタクトが安定して、方向性はもちろん、距離感も合いやすくなるのです。
「クラブを体の正面に置く」ということを単に意識するだけでなく、これを体に覚え込ませるための練習も行っています。その練習とは、片手打ちです。
右手1本でクラブを持ってアプローチ(写真???)。
写真?
写真?
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次に左手1本で打ちます(同???)。
写真?
写真?
写真?
使っていないほうの手はどこに置いていてもいいのですが、私の場合は写真のように右手1本で打つ場合、左手は胸にあてがい、左手1本の場合、右手はグリップの近くにおいています。
実際にやってみるとわかると思うのですが、両手だとクラブを操作しやすく、簡単に“手打ち"ができるのですが、片手の場合は体を使わない限り、クラブを上手く振れません。上手く打とうと思えば、自然と体を使うことになるというわけです。また、この練習を積むことによって、アプローチだけでなく通常のショットにおいても“手打ち"をしなくなります。その結果、スイングそのものも安定してくるはずです。
片手打ちで、体全体でクラブを振る感覚が身に付いたら、両手でクラブを持ってボールを打ちましょう。 私の場合は、通常の練習でもこのドリルを取り入れていますし、試合前の練習でも必ずといっていいほどやっています。
とかく手打ちになりがちなアマチュアゴルファーの皆さんも、ぜひやってみてください。
【プロフィール】
上井邦裕(かみい・くにひろ)
1982年10月28日、大阪生まれ。名古屋商科大時代は、「世界大学ゴルフ選手権日本代表」に選ばれるなど活躍。2005年にプロ入りし、2008年に初シードを獲得した。その後、7年連続でシード権を獲得し、優勝争いにも何度か絡んだが、初勝利を手にできず。2017年は師匠の芹澤信雄の指導のもと復活を目指す。
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(この記事は、夕刊フジ 2017/3/16発売号より転載しています)
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