スライスに悩んでいる人必見!香妻陣一朗の体の開きを抑える素振りドリル
2017年6月2日(金)午前10:56
胸を残した素振りで体の開きを押さえる
ゴルフのスイングには、「これが正解」というものがあるわけではありませんが、「やってはいけない」、または、「やらないほうがいい」ことというのがいくつかあります。そのうちのひとつで、多くのアマチュアゴルファーがやってしまっているのが、ダウンスイングからインパクト、フォロースルーにかけて早く体を開いてしまうことです(写真①)。
写真①
体を早く開いてしまうと、当然、クラブも遅れてきて、フェースが開いたままインパクトを迎えることになってしまいます。アマチュアゴルファーの多くはスライスで悩んでいるようですが、この体の開きが原因という人も少なくないようです。
今、アマチュアがよくやるミスとしてお話をしましたが、実を言うと僕自身もこのミスをよくやってしまいます。調子が悪くなったり、飛距離を意識し過ぎるとついつい体が開いてしまうというのは、プロゴルファーでも気をつけなければいけないポイントのひとつなのです。
では、このミスを犯さないためにはどうすればいいか?私がよくやるのは、バックスイングで右を向いた胸を、できるだけ右に向けたままフォロースルーまで振り抜く素振りです(同②~④)。実際は、切り返し以降、ダウンスイングからインパクトにかけて胸は徐々に正面に戻ってくるわけですが、フォロースルーでクラブが地面と平行になるくらいまでは正面を向いたままにするのがこの素振りのポイント。それ以降は一気に上体を回してもいいので、とりあえず、フォロースルーまで“我慢"です。
写真②
写真③
写真④
実際にボールを打つ時も、この素振りをイメージしながらクラブを振ると、上体が開かない分、頭も残るので、打ち急ぎがなくなってしっかりボールをとらえることができ、飛距離も確実に伸びるはずです。先ほども言ったように、特にスライスに悩んでいる人には効果てきめん。ボールのつかまりが悪くて、ヘッドスピードのわりには飛距離が出ないという人もぜひ試してください。
【プロフィール】
香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)
1994年7月7日、鹿児島生まれ。高校3年時の2012年にプロ宣言。16年9月にチャレンジで初優勝。ツアーでもシードを狙える位置でプレーを続け、10月の「マイナビABC」4位で初シードを確定させた。'17年も国内開幕戦の「東建」で15位タイと好発進。初優勝に期待がかかる。姉は現役女子プロの香妻琴乃。
(この記事は、夕刊フジ 2017/5/25発売号より転載しています)