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余計なことはしない!宮里美香流シンプルなアプローチスイング

2017年2月10日(金)午後0:36

 アマチュアゴルファーの方と一緒にプレーをした時に良く聞かれるのが、「アプローチでミスが出るけど、どうしたらいいか」ということ。特に15ヤード前後の距離で、ボールの手前を叩いてしまう、いわゆるチャックリが出たり、ボールの頭を叩くミスで悩んでいる人が多いようです。大きなスイングをしないからと言って、いい加減に振っていては正しくボールをヒットできません。たとえ短い距離のショットでも、正しい打ち方をマスターする必要があります。

 大事なのは、できるだけボールの近くに立つことがポイントになります。ボールから離れて立つと、その分、軌道も狂いやすくなるからです。スタンスの幅は、両足を少し開く程度。ボールの位置は、右足のツマ先の前あたりで、体重配分は左足6対右足4ぐらいとやや左足体重にして構えます。また、グリップの位置は、少し左寄りに。つまり、通常のアイアンショットよりも、ハンドファーストをやや強めにするということ。これでアドレスは完了です(写真①)。

 
写真①

 スイングのポイントは、テークバックでヘッドを30センチぐらい真っ直ぐ引くことです(同②)。イメージとしては、パッティングの延長のような感じ。特に、インサイドに引いたり、アウトサイドに上げるクセがある人は、「真っ直ぐ引く」を強く意識してください。


写真②

 また、コックも必要ありません。私自身、コックは特に意識していないのですが、15ヤード前後の距離なら手首を折る必要はないでしょう。インパクト~フォロースルーでも手首を返さないように。フェースを目標に向けたまま、手元を前に出す感じでOKです(同③)


写真③

 アプローチでは、余計なことをしないというのが最大のポイントです。チャックリやトップが出にくくなるだけでなく、スイングがシンプルになればなるほど、距離感も合わせやすくなるからです。ぜひ皆さんも、シンプルなアプローチスイングを身に付けて、確実にピンに寄せてください。

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(この記事は、夕刊フジ 2017/2/2発売号より転載しています)

 

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