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アイアンの精度は「ヒザ」にあり!竹安俊也のワンポイントレッスン

2017年9月15日(金)午前11:54

 アイアンショットのミスを防ぐためには、ダウンスイング~インパクトで体が開かないようにすることが大事です。そしてそれを実現するために、ボールを打つまでは胸を右サイドに向けておき、打ち終わった後一気に解放するつもりでスイングしましょうというレッスンを前回しました。

 この胸の向きを意識すること以外にもうひとつ、体が開かないようにするためのポイントがあります。それは、ダウンスイング~インパクトでの両ヒザの動きを意識することです。
ミスをしている人の両ヒザの動きを見ると、写真①左のようにインパクトゾーンで左ヒザが後ろに引けていて、右ヒザが前に出ているというケースがよくあります。このようなヒザの動きになると、左腰が回りやすくなり、体も開きやすくなります(写真①右)。
 

(写真①)

 一方、写真②左のように、インパクトゾーンで左ヒザが前に出ていれば(このとき、右ヒザはあまり意識しなくていいでしょう)、体は開きにくくなります(写真②右)。このことに関しては、クラブを持たないシャドースイングでいいので一度やってみるとよくわかるはずです。左ヒザを前に出した状態で体を開くというのは、意識的にやってもなかなかできないからです。
 

(写真②)

 改めて言うまでもなく、アイアンショットは正確性が命です。飛ばすことよりもイメージした距離をしっかり運ぶということが重要なポイントになります。しかし、前回もお伝えしたように、体が開いてしまうとクラブの芯に当てることが難しくなるので、方向性はもちろん距離も狂ってしまいます。さらにトップやダフリなどのミスも出てしまいます。

 アマチュアゴルファーの中には、何百発も打ち込んで、アイアンを自分のものにしようとしている人もいるようですが、もしそのスイングが体が開きやすいものならば、いくら努力してもなかなか上達にはつながらないのです。チェックポイントは、インパクトゾーンで胸が右を向いているかどうかという点と、左ヒザが前に出ているかという点の2つ。ミスが多いという人だけでなく、アイアンの精度に納得していない人も、猛練習をする前に、今一度体が開きやすいスイングになっていないかどうかを確認してみてください。


竹安俊也(たけやす・しゅんや)
1992年10月12日兵庫県生まれ。東北福祉大ゴルフ部出身。14年、2度目のQTで12位に入りプロ転向。16年2月には、マレーシアで行なわれたアジアンツアーの下部ツアー・PGM UMWチャンピオンシップで初優勝を飾る。12月のファイナルQTは24アンダーの2位で今季のシード権を獲得した。

(この記事は、夕刊フジ 2017/9/7発売号より転載しています)

 
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