フェアウェイキープは「軸が左にブレない」意識が大事・若林舞衣子のドライバーショットレッスン
2017年10月13日(金)午前11:34
ティショットをしっかりフェアウェイに置くとうのは、スコアをまとめる上でとても大事なことです。しかし、その大事さがわかっていても、なかなか上手くいかないという人も多いのではないでしょうか?
では、真っすぐ飛ばすためには、何に気をつけてスイングをすればいいのか?私の場合は、体の軸が左にブレないように強く意識しています(写真①)。というのも、どちらかというと写真②のように左にブレながら打っていくクセがもともとあるからです。
写真①
写真②
軸というと漠然としていて意識しづらく、人によっては背骨を意識していたり、首の付け根に意識を置くというケースもあるようですが、私は頭を意識しています。トップまでクラブを振り上げたら、そこからは頭が動かさないようにして、ダウンスイング~インパクトとクラブを振っていきます。
ただ、イメージ通りにスイングしたつもりでも、映像などで確認すると、左に動いていることがよくあります。ちょっと意識しただけで、すぐに治らないのが、このクセの厄介なところです。なので、頭を動かさないようにすると同時に、右サイドでボールを打つ意識でスイングするようにしています。具体的には、右足の前にある仮想のボールを打つイメージ(同③)。実際に、右足の前でインパクトを迎えるわけではありませんが、それぐらい大げさにやらないと、なかなかイメージ通りにはいかないということです。
写真③
アマチュアゴルファーのスイングを見ていても、私と同じように軸が大きくブレてしまい、ダウンスイング~インパクトで左サイドに突っ込んでいる人が多いように思います。このような形になってしまっては、真っすぐ飛ばないのはもちろん、エネルギーもしっかり伝わらないので飛距離も大きくロスしてしまいます。
本番で意識することも大事ですが、普段の練習から意識しておくことが大事。ティショットのボールがフェアウェイにあれば、スコアメイクはとても楽になります。ぜひ皆さんも、軸がブレないスイングが自分のものになるように練習に励んでください。
若林舞衣子(わかばやし・まいこ)
1988年6月9日新潟県生まれ。05年、世界ジュニアゴルフ選手権の団体、個人で頂点に立つなど、数々のアマチュアタイトルを引っ提げて07年にプロ入り。ルーキーイヤーの08年、SANKYOレディースで早くも初勝利。12年に2勝目を挙げ、今年3月のアクサレディスで、ツアー3勝目を飾った。
(この記事は、夕刊フジ 2017/10/5発売号より転載しています)
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