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球がつかまらないシャフトクロス テークバックを修正するだけでその悪癖は直る

2025年3月5日(水)午後0:58

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 今回は、トップでクラブが内側を向くシャフトクロスについてお話しましょう。

 アマチュアゴルファーの中には、シャフトクロスになっている人が多いのですが、内側を向く度合いが強くなればなるほどヘッドの戻りが遅れます。その結果、フェースが開いたままインパクトを迎えるので、球のつかまりが悪くなり、飛距離が落ちてしまいます。

 シャフトクロスの要因としてよく見られるのが、クラブを雑に上げてしまっているケースです。バックスイングの早い段階でクラブを手の操作で真上に立てて上げてしまうと、右ワキが開いて右ヒジが外側を向き、トップではクラブが内側を向いてしまうからです。

 これを防ぐためにはテークバックの始動で、最初の30センチは地面すれすれに真っ直ぐ動かし、そこか緩やかに円運動で少しインサイドに入れていくことが大事です。さらに右ヒジを地面に向けておくことを意識しながらクラブを上げていきましょう。そうすれば、フラットなトップになります。

 最初は大げさにやった方がいいので、極端なレイドオフを目指してください。

 次に、この形を作るための練習法です。右手1本でクラブを持ち、ヘッドを真っ直ぐに引くことを意識しながらシャフトが45~50度くらいになるまで上げます。そして、ここから右ヒジを畳み始め、手元を上げながら上体を飛球線と反対方向に向けます。手元が肩の辺りまで上がったら、左手をグリップに添え、顔はボールに向けてもうひとひねりします。そうすれば正しいトップの形になります。

 もう1つ、右ワキの開きを抑えるためには、両腕にボール(ドッジボールより少し小さめの柔らかいボール)を挟むドリルもオススメです。ボールを腕に挟んでの素振りは、右ヒジを適正なポジションに収め、理想的なトップの形へと導いてくれます。ボールを挟んで何度か素振りをしたら、実際に打ってみましょう。飛距離はいつもの半分程度で十分ですが、思った以上に飛ぶはずです。

 人によっては、バックスイングが浅くなったと感じるでしょうが、実際はクラブがフラットに上がっているだけで、体のねじれ自体は手を使って上げているときよりも深くなっているケースがほとんどです。

 このバックスイングができれば、腕の運動量と体の運動量が合うことになるので、方向性と飛距離が両立します。また、フェースの開きが抑えられるので、インパクトも強くなり、さらに飛ばせるようになります。

 シャフトクロスになっている人だけでなく、球のつかまりが良くないと感じる人も、バックスイングを意識して正しいトップを作りましょう。

★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #125」より(放送・見逃し配信中)

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