脱・軸ブレで真っ直ぐ遠くへ!若林舞衣子が実践する軸ブレ防止スイングドリル
2017年10月20日(金)午前10:32
今回は、“軸がブレない”スイングを自分のものにするために、私が実践しているドリルをお教えしましょう。
ひとつは、両足をほぼ揃えた状態にしてボールを打つ練習です(写真①②)。やってみるとわかると思いますが、両足を揃えると、大きな体重移動ができなくなり、体の回転で打つしかなくなります。
写真①②
軸ブレが矯正されるだけでなく、大きくスエーしてしまう人には最適なこのドリル。体の回転を意識しながら、ボールの行方などはそれほど気にしなくていいので、ミート重視で打ってみてください。
もうひとつは、ベタ足で打つドリルです(同③④)。両足を揃えて打つときほど不自由さはありませんが、ベタ足にするだけで下半身の動きが制限され、左右へのブレは押さえられます。
写真③④
特に、スエー癖のある人の場合、大きな体重移動で打つよりも、ベタ足で打ったほうが芯に当たる確率が高くなると同時に、エネルギーも伝わりやすくなるので、飛距離が伸びるケースがままあります。プロゴルファーの中にも、ベタ足に近い形でスイングをしている人がいますが、単なるドリルというだけでなく、実際のスイングでもやってみる価値ありです。
練習ではこの2つのドリルを織り交ぜながら、ひたすら軸のブレだけを意識してボールを打ちます。繰り返しになりますが、軸の安定というのはゴルフスイングにおいて最も大切なことだと思っています。皆さんも真っすぐ、遠くへ飛ばしたいのなら、軸を意識してスイングしてください。間違いなく方向性が安定し、飛距離も伸びますよ。
若林舞衣子(わかばやし・まいこ)
1988年6月9日新潟県生まれ。05年、世界ジュニアゴルフ選手権の団体、個人で頂点に立つなど、数々のアマチュアタイトルを引っ提げて07年にプロ入り。ルーキーイヤーの08年、SANKYOレディースで早くも初勝利。12年に2勝目を挙げ、今年3月のアクサレディスで、ツアー3勝目を飾った。
(この記事は、夕刊フジ 2017/10/12発売号より転載しています)
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