パッティングをディープに極める!アドレスの重要性を見直そう~南秀樹のプレ男レッスン~
2018年2月13日(火)午後7:19
―各回、プレミアムな男(プレメン)が考えるメソッドを単に「教わる」だけではなく、プロが唱える上達へのプロセスを「共感」し、自らも「考え」・「発見」してもらうレッスン番組。
今回は成田美寿々のパッティングコーチを務める南秀樹氏が登場。2017年の国内女子ツアーでも平均パット数ランキング1位の鈴木愛をジュニア時代から指導し、そのパッティングの礎を築いた南氏のパッティングメソッドをお届けする。
南プロ 今回はパッティングをディープに極めていくメソッドをご紹介したいと思います。今回のテーマは「アドレスの重要性」です。アドレスは日本語にすると「住所・定位置」という意味で、「行き先を示している」ということなんです。この行き先が出来ていないと、ボールはそこへ行かないということになります。ショットからパターまで同じになります。
まず何が一番大事かというと、パターの場合はグリップです。手のひらは正面に向けて握ります。手のひら同士が向かい合う状態だと肘が開くし、正しく動かない可能性が高い。手のひらは正面に向けることで肘が締まります。こういう形で動かすことが理想です。
南プロ 持ってみて軽く肘を締めます。肩の力を抜いて、この状態で1回ヘッドをだらっと下げます。そのままで前を向いて屈む。これで振ると、手が動かないですよね。この場合、何が大事かというと、背中。背中が丸いと脇が締まることがまずない。だから背中は軽く伸ばし、肘を軽く締めます。
南プロ その時に肩の力を抜いてヘッドを落とす。そうするとヘッドの位置は大体目線くらいになりますね。それでそのまま前傾姿勢をとると、パターで一番大事なライ角通りに構えられて、きちんとストロークできるようになります。
パターの時は動かないので、股関節は内側に絞らないと駄目なんです。だから、つま先自体はちょっと内股になります。で、両足のつま先のラインは目標に対して平行になるように、基本の形を作っていくことが大事になります。
―パッティングでは、下半身を股関節部分から内側に絞るように安定させることが大切。両足のつま先を結んだラインは、目標に対して平行に構えます。
南プロ 今回は、アドレスの重要性についてお話ししました。グリップは横から持つのではなく、下から持つようにします。この時、肩の力を抜き、軽く肘を締めましょう。また下半身は、特に左の股関節を意識しながら内側に絞り安定させます。右肩は少々下がっても大丈夫です。つま先は絶対に開かない。開いちゃうと股関節も開くので、だんだん体のスウェーの状態が大きくなります。反対に内股になるのは少々なっても大丈夫です。
ボールの位置は、右目が利き目の人は、基本は左目の下です。左目が利き目の人は、目の幅の分くらいずれても全く問題ありません。反対に、あまり中に入り過ぎると、この時は詰まっちゃって被って当たったり、突いて当たったりすることがあるので、基本的には左目の下、から少し左で問題ないと思ってやってみてください。