レッスン
飛びの秘訣は軸を安定させクルッと回る ロングヒッター川崎志穂の飛ばしの秘訣
2018年3月9日(金)午後0:05
- この記事のキーワード
ドライバーの平均飛距離が275ヤードと、女子プロの中でも“飛ばし屋”の部類に入る私ですが、“飛距離”に関して意識したことはまったくといっていいほどありません。また、“ここ一番”というときでも、意識してヘッドスピードを上げようとすることはありません。もともと飛距離が出るスイングをしているということもあるのでしょうが、正直言って、「飛距離をアップさせるために何かをした」という記憶がないのです。
そんな話をすると、カッコをつけていると思われるかもしれませんが、写真①のように思い切り振らないで同②のようにコンパクトなスイングをするのには、きちんとした理由があります。
その理由とは、ヘッドスピードを上げようとすると、体のバランスを崩してしまい、かえってヘッドスピードが落ちてしまうと思っているからです。実際、いいタイミングでスイングができればヘッドスピードが上がることもありますが、たいていの場合、力んだ分だけスピードは鈍ります。
また、飛ばそうとすると余計な力が入ってしまって軸が傾いてしまう(同③)ので、飛ばすためには重要なポイントになるシャフトのしなりを上手く使えなくなるというデメリットもあります。
そうならないためにも、いつも意識しているのは、軸を安定させることです(同④)。イメージとしては、体の軸が傾かないように、その場でクルッと回る感じ。きれいに回れれば、間違いなくボールは飛んでくれるし、方向性も安定します。
思い切り振りたくなる気持ちは分かりますが、はやる気持ちは抑えて、練習通りのスイングを心がけてください。
川崎志穂(かわさき・しほ)
1996年5月9日千葉生まれ。7歳からゴルフを始め、17年のプロテストを12位タイで合格。また、17年はレギュラーツアー33試合に出場。サイバーエージェント レディスゴルフトーナメントでは24位タイに入る。17年のLPGA新人戦 加賀電子カップでは10位タイ。モデル並みの体型で、美人ゴルファーとしても注目を集める。
(この記事は、夕刊フジ 2018/3/1発売号より転載しています)
そんな話をすると、カッコをつけていると思われるかもしれませんが、写真①のように思い切り振らないで同②のようにコンパクトなスイングをするのには、きちんとした理由があります。
(左が①、右が②)
その理由とは、ヘッドスピードを上げようとすると、体のバランスを崩してしまい、かえってヘッドスピードが落ちてしまうと思っているからです。実際、いいタイミングでスイングができればヘッドスピードが上がることもありますが、たいていの場合、力んだ分だけスピードは鈍ります。
また、飛ばそうとすると余計な力が入ってしまって軸が傾いてしまう(同③)ので、飛ばすためには重要なポイントになるシャフトのしなりを上手く使えなくなるというデメリットもあります。
同③
さらに付け加えれば、振れば振るほどフェースのコントロールもできなくなるので、方向性も不安定になってしまいます。そうならないためにも、いつも意識しているのは、軸を安定させることです(同④)。イメージとしては、体の軸が傾かないように、その場でクルッと回る感じ。きれいに回れれば、間違いなくボールは飛んでくれるし、方向性も安定します。
同④
アマチュアゴルファーの皆さんのスイングを見ていると、パー5のホールだったり、ドラコンがかかっているときは、ついつい力一杯振ってしまうようですが、力一杯振るというのはリスクが大きく、しかも思ったほど飛距離は伸びないはず。そんな危険を冒すよりは、いつものスイングでいつもの飛距離を出すほうがいいと思いませんか?思い切り振りたくなる気持ちは分かりますが、はやる気持ちは抑えて、練習通りのスイングを心がけてください。
川崎志穂(かわさき・しほ)
1996年5月9日千葉生まれ。7歳からゴルフを始め、17年のプロテストを12位タイで合格。また、17年はレギュラーツアー33試合に出場。サイバーエージェント レディスゴルフトーナメントでは24位タイに入る。17年のLPGA新人戦 加賀電子カップでは10位タイ。モデル並みの体型で、美人ゴルファーとしても注目を集める。
(この記事は、夕刊フジ 2018/3/1発売号より転載しています)
毎週木曜日発売「夕刊フジ」で連載中
産経新聞社が発行する毎週木曜日発売の「夕刊フジ」紙面にて、「ゴルフ真剣勝負 the MATCH」に出演するプロのワンポイントレッスンを連載中です。
関連番組
ゴルフ真剣勝負 the MATCH ~川崎志穂vs立浦葉由乃~